
『ホモサピエンス全史』に書いてあった。
私たちホモ・サピエンスというのは、人
類の中でもホモ・ネアンデルタール人の
ように特に強くもなく、賢くもないんで
すよ。10万年前、ホモ・サピエンスの集
団が地中海にあるネアンデルタール人の
集落の縄張りを襲うという事件がありま
した。コレ、化石とか何かで発見されて
いるんですよ。結果はホモ・サピエンス
のボロ負け。あっという間にホモ・サピ
エンスは追い払われました。これが10万
年前。

10万年前、ホモ・サピエンスはネアンデルタール人の集落を襲ったが、アッと言う間に追い払われた。
ところが7万年前に同じネアンデルタール
人の集落でホモ・サピエンスの一団がネ
アンデルタール人の集落を襲ったんです
よ。今度は勝った。それどころか、中東
からアジアまでネアンデルタール人を次
々と追っ払った。この7万年前からホモ・
サピエンスの快進撃が始まったんです。
ついに地球上からネアンデルタール人と
いうボクらよりも強くて賢い連中を全部
追っ払ってしまった。

7万年前からホモ・サピエンスの快進撃が始まり、中東からアジアまでネアンデルタール人を追っ払った。
それはいいとして、火を発見してチョッ
トくらい行動範囲が広がったと言っても
そこから20万年間はパッとしなかった。
ではホモ・サピエンスに何が起こったの
か?脳が突然大きくなったのか?いやい
や脳は他の種族も大きかった。

ネアンデルタール人もホモ・サピエンスも殆どの人類種は火を使っていた。ではなぜ、サピエンスが勝ったのか?言葉なんですよ。
100万年前は殆んどの人類種は道具を使
っているんですよ。火を使い始めたのも
30万年前から。いろんな種族も火を使っ
ています。だからそれでもない。じゃあ
何だ?実は『言葉』なんですよ。

ホモ・サピエンスは言葉(噂・ウソ)を手に入れ、ネアンデルタール人ら他のホモ種を滅ぼした。
言葉は人間だけのものじゃありません。
ハチだって言葉を持っています。イルカ
もしゃべる。サバンナモンキーだって言
葉を持っています。『気をつけろ、ライオ
ンだ!』という言葉を持っているのと同
時に、『気をつけろ、ワシだ!』っていう
言葉も持っている。実はこの2つの鳴き声
が別なんですよ。
【続く】