はじめは1個体が2個体になり、2個体
が4個体、4個体が8個体・・・と増えて
いき、目に見えるまでに菌が増えます。
この菌の集まりをコロニーと言います。
今日は抗生物質発見の話です。
実験には失敗がつきもの。
アレキサンダー・フレミングは、イギリ
スの医者で、細菌学者でもありました。
1928年のある日、彼の細菌の培地に
たまたま青カビが生えました。
ところが、カビの周囲には細菌のコロニ
ーが見られませんでした。
これが、抗生物質、ペニシリンの発見。
ちなみに、ペニシリンの名前の由来は、
アオカビの属名Penicilliumから来てい
ます。
こんな話もあります。
細菌を塗ったペトリ皿にある時、フレミ
ングが「ハックション!」とクシャミを
しました。
数日後、ペトリ皿を見たら、唾液が付い
た場所の細菌のコロニーが破壊されてい
たのです。
これが、ツバの中に含まれる殺菌作用を
持つ酵素のリゾチウムの発見。
昔はこんな偶然の発見がよくあったよう
デス。