『鉄』は酸素の運び屋デス。(前半)

 

線路を舐めるシカ

学生の頃、道内を旅行していた時に線路
によくシカが入っていくのを目撃したこ
とがあります。『いったい何やってんだ
ろう?』と思っていましたが、先日、
解決しました。

どうやら、線路の鉄分を舐めているらし
いのです。でも何でシカは無機物である
鉄をカラダの中に取り入れるんだろう?
それもどうやら、鉄をカラダの至る所で
利用しているからみたい。その1つが
血液。何を隠そう、ワレワレの血が赤い
のは鉄が錆びた色。まあ、鉄が酸素と結
びついて酸化鉄になった、その酸化した
色が赤っぽい色なんです。
クギが錆びたら赤っぽくなるでしょ。

クギ(鉄)が酸化すると赤っぽくなる

そんな話を、BSプレミアムの番組、
ヒューマニエンスで解説していました。
ほんで、鉄の専門家が『鉄はホントに
面白いんですよ。もう宇宙の始まりから
カラダの仕組みにまで、鉄が中心になっ
ている。』っていう話をしていました。

血液の話をすると、ワレワレの体内を流
れている血液の中の赤血球は20兆個以
上あって、その赤血球の中に、昔、理科
で習ったヘモグロビンという物質があり
まして、このヘモグロビンって、鉄を中
心にしてできた『へム』と『グロビン』
というタンパク質でできています。

肺で酸素を受け取ったヘモグロビンは
動脈を通ってカラダの隅々まで行き渡り
その後細胞にたどり着くと、持っていた
酸素を切り離す。

肺では鉄が酸素とくっつく

そして静脈を通って再び肺へ。そして酸
素を補充して・・・。これを使い物にな
らないくらい古くなるまで繰り返す。
このように、『へム』の鉄が酸素と簡単
に結びつくことが出来るために、酸素の
運び屋として適任なんです。

鉄が酸素を切り離して細胞に届ける

ワレワレは何を隠そう、鉄のおかげで
酸素を全身に行き渡らせ、カラダを自
由に動かせているノダ。

                    (続く)

 

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