口唇ヘルペスウイルスの生存戦略

口唇ヘルペス

 

歯医者さんに患者さんが来られた時、
「先生、今日あまり口を開けられないん
ですよ。ほれ、ココの口唇にブツブツが
出来ちゃって、開けると痛くて・・・」。

コレ、口唇ヘルペスといって、疲れた時
に口唇に現れるやっかい者デス。

実は、カラダに寄生するこのミクロの
ウイルスは、ヒトの疲労を把握していて
、「あなた、疲れとるよ。カラダを休め
なさい」と語ってくれるのです。

まぁ、これは患者さん向けに話す内容で
、実はヘルペスウイルスがカラダの表面
に現れるのは、ウイルスが危機を逃れる
ための生存戦略。

ヒトは疲労してくると事故に遭いやすく
なったり、古代人の場合だと猛獣に食べ
られやすくなったりする。

そういう状態に自分の住み家がなってい
ることを感じて、このウイルス、この人
危ないからもっと元気なところへ逃げよ
うと、カラダの中から浮き出て来てでき
るだけ元気な人に感染する。

そういうメカニズムをこのウイルスは
身に着けているんです。

つまり、ヘルペスウイルスは普段は細胞
に潜伏しているのですが、ヒトの細胞が
疲労によるダメージを受けると、カラダ
の外へ逃げ出そうとするのだ。

もっとわかりやすく言えば、船の中の船
底にずっと静かにして、タダ乗りしてい
るんだけど、このウイルス、危なっかし
くなってくると出て来て次の船に移って
いくみないな、まぁそんな感じデス。

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