ある進学校の答案返却談話

答案返却

 

これは、ワタクシの予備校時代の隣の席
のヤツの学校の、ある生徒が言っておっ
た話です。

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答案返却ってのは、修学旅行、体育祭に
次ぐ一大イベント。

テストの返し方は先生によるんですが、
まぁ、一番多いのは、誰が何点とったか
わかる感じで返していくスタイル。

その中でも、点数の一番多い順に上から
返していくってヤツ。

「今回のテストは100点何人おったワ。
名前呼ぶから出て来い」って言うんです
ね。

A君、B君といった100点のね、もう天才
が教壇に近づいていく。ほんで100点が
終わったら、「次は90点台や」ってね。

天才に次ぐ第2集団が呼び寄せられる。

フツー90点台とか100点とったら、「フ
ォ~」となりそうなもんですが、このあ
たりの天才君たちは、一切ノーリアクシ
ョン。

ホンマ、テストを受け取る時もね、もう
ポケットティッシュでも受け取るような
感じで、さっと取って帰る。

まぁ、こんな感じ。

90点以上が終わったら80点、70点と続
いていきます。

このあたりがイジラレゾーンなんです。

まぁ、だいたいこのあたりがネタキャラ
の多いゾーン。

そんでみんな、こう、バーッと呼ばれて
「おい、お前、試験中何か変なこと考え
とったんとちゃうか?」みたいな感じで
ほんで周りが「ワハハ、ワハハ」と和や
かな雰囲気になるんです。

70点あたりまではまぁ、そんな感じ。

その次が60点以下に突入していくわけで
すが、もうこのあたりは一転、空気が
変わる。

60点台後半で呼ばれても、いっさい笑い
が起きない。

受け取る側も、周りで見てる側も、気ま
ずそうに「その時間が早く過ぎてくれー
、過ぎろー、過ぎろー」と。

「ホンマかわいそうや。見たらアカン、
見たらアカン」とまぁ、こんな感じなん
です。

ちなみにボクはもうこのあたりの常連で
した。

ほんまね、1科目だけでもね、あの空気
を変えるの難しいんですよ。

そこのゾーンに入ってしまったら、もう
どうやって抜け出してええのかわからん
のです。

ホンマ、地獄でした。

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もしもう一度中高時代をやり直せるなら
、あの天才君たちの気分を味わってみた
かったなぁと思います。

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