南9西21の大きなくぼみは、古・豊平川だった。

南9西21付近

 

クルマで南9条の旭山公園通りを西に
向かって走ると、なんだか急に下りて、
その後ゆっくり上っているような感じを
受けます。

このあたりは丘陵なのかなぁと思って
いました。

で、先日、何気なく新聞を読んでいたら
、「アッ!」。

そのナゾが解けました。

昔そこに、川が流れていたのです。
古・豊平川です。

新聞によれば、その川は今から約4万年
前に支笏火砕流の厚い火山灰層を削りな
がら形成した古い扇状地(平岸面)を、
自ら削りながらできた。

そして、藻岩山、円山の裾野を流れて
今の琴似発寒川に合流して、石狩川から
日本海へと流れていたらしい。

 

札幌扇状地の形成

 

豊平川はその後、低い東側に流れを移動
させて、4000~2000年前には石山通り
付近で、さらにおよそ2000~200年前
には今の伏籠川を流れ、200年前に現在
の豊平川に本流を移動し、新しい扇状地
(札幌面)を完成させたと書いてあった。

札幌は西が高くて、東が低いというワケ
だ。

まるやまファミリー歯科付近を上図で
見ると、隣の西20丁目あたりに昔、川
が流れていたようだ。

ビルやマンションが地形を無視して建つ
と、何が何だかわからなくなる。

一度地殻変動が起こると、単純に高い所
から低い所に水が流れる。

長い年月が経つと真実は残り、ウソは
消えてなくなる、ということだ。

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