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非常事態を乗り切るための迫力

イタリアコロナ

 

新型コロナで死者が数多く出た最初の
頃、イタリアのカンパニア州の知事さん
はコロナの感染が勢いを広げているとい
うのに、大学生らが卒業祝いのパーティ
ーをしたと知るとこう言って怒った。

「火焔放射器を持って国家治安警察隊を
送り込むぞ!!」

また、グアルド・タディーノ市の市長さ
んはこう言った。

「家にいろ!人が死んでいるのがわから
ないのか!1日400人以上死んでるん
だぞ。全員クソだ!バカどもめ!外に出
るな!」

また別の市長は、美容院へ行っている客
を見てこう怒った。

「いくらヘアスタイルがきれいになって
も、棺桶に入ったら誰も見やしないんだ
ぞ!外に出ずに黙って家に引っ込んでい
ろ!」

もう、何と言ったらいいのか、もう
ムチャクチャ。

犬を連れてATMでお金を出そうとしてい
る人を見て、クソ、バカ呼ばわり。

「前立腺肥大の犬なんか連れて列を連ね
やがって!」
と、かわいそうに、何の罪もない犬まで
憎まれる。

イタリアの国民性でしょうか。

でも、非常時を乗り切るには迫力が必要
です。
国民の目を覚まさせなければいけません
からね。

そういえば、飛行機のスチュワーデスさ
ん(今はCAか)、いつも満面笑顔でニコ
ニコしていますが、非常時になれば一転
、お客さんを守るために命令口調になる
よう訓練されています。

「テメエら、わかってんのか?どつくぞ
!死にたくなかったら、アタイの言うこ
とをきくんだよ!」
と、まぁ、こんな感じでしょうか。

コロナ以前にも似たような時代があった。

ブリューゲルの「死の勝利」

 

1960年の後半、ビートルズがヒゲを伸
ばし始めた頃、アメリカではカウンター
カルチャーや反戦運動の嵐、若い人たち
はアイサツする度に抱擁、そして「ラブ
&ピース」が合言葉の熱い時代でした。

ところが1980年代は時代の空気は冷え
込み、人々は抱擁やキスを避けて、なる
べく離れるような姿勢を取り始めた。

エイズのせいです。
お互いにキョリを取り始めた。

今とそっくり。

アフリカ由来と言われるエイズ・ウイル
スが「愛と平和」を壊したのデス。

でも戦争も疫病も、原発事故も、遠く
離れた安全圏にいる者にとっては、まぁ
他人事。
対岸の火事デス。

でも新型コロナは違う。

グローバル化によって、世界のスミズミ
まで広がりました。

どこにも安全圏ってのはナイ。
逃げ場もナイ。
地の果てまで人類全てが当事者になった。

多分こんなのは、歴史上初めてでは?

昔を振り返れば、中世にはペストが広が
り、今まで元気だった隣人が亡くなった。

まるでロシアンルーレット。
次は自分の番かもしれない。

ところで、ブリューゲルの絵の中に
「死の勝利」というのがあって、そこに
描かれているのは、大きな馬車に死者が
山積みになっている風景。

ガイコツ姿の死者があらゆる階級の生者
へと襲いかかり、容赦なくあの世へ送る。
まぁ、身震いするような絵デス。

今回のコロナでは、ニューヨークでは
死体の処理が追い付かず、冷凍トラック
を連ねて死者を収容しました。

まるで「死の勝利」そっくり。
馬車が冷凍トラックに変わっただけ。

ペスト以後は神父さんも教会から逃げ出
すようになり、教会の権威は失われてい
きました。

で、神は死んだわけで、有名な宗教改革
が起こり、人間を取り戻すルネサンスが
イタリアで起こりました。

ペストの後に希望が生まれたのです。

新型コロナ以後はどんな新しいルネサン
スが待っているのか、希望を持ちたいも
のデス。

2位になった国は狙われる。

覇権国アメリカ

 

現在、世界の覇権国はアメリカです。
ワタクシが生まれた時は既にそうでした。

でも、第二次世界大戦前まではイギリス。

イギリスっていう国は、世界で一番早く
大学をつくっただけあって、いろんな研
究をしていました。

「覇権を長く続けたい」ということで
考えたのが、「バランス of パワー」。

つまり、1位以外の国が常に小競り合い
して突出しないようにさせること。

コレを最初にやったのが、イギリス。

どういうことかというと、2位になって
きた国を、3~4位の国と連携してコレ
を叩き潰す。

2位のドイツが伸びてるなと思ったら、
1位のイギリスは3位、4位のフランス、
ロシアと協力してドイツを潰すんです。

2位のスペインが伸びていると思ったら
、3位、4位のフランス、ドイツと協力
し合ってスペインを潰す。

これが続けられれば、1位は安泰。

で、これを引き継いだのがアメリカなん
です。

冷戦の時、世界1位はアメリカ、2位が
ソ連、そこに3位として景気の上がって
きた日本がアメリカと組んでソ連をやっ
つけた。

80年代になると、日本が2位、中国が
3位。

その時は中国とアメリカが組んで日本を
潰しました。バブル崩壊です。

その後中国が2位、3位が日本。

今やっているのは、アメリカが3位の
日本と組んで中国を潰そうとしている
んだとか。

そうなると2位になった国はたまったも
んじゃありません。

ストレスを感じるワケです。
常に1位のアメリカに狙われるわけです
から。

世界のルールを決めてしまう覇権国、アメリカ。

ホルムズ海峡・マラッカ海峡

 

イギリスはかつて、第二次世界大戦まで
は覇権国でしたが、今はアメリカが覇権
国。世界で一番強い国、世界のルールを
決めてしまう国です。

世界にはいつも衝突する場所ってのがあ
って、まぁ3つくらいあるんですが、そ
れが①欧州(アメリカ・NATOとロシア
)②中東(イランとアメリカ)③アジア
(中国とアメリカ)。

全部アメリカが絡んでいます。

で、今はウクライナを舞台にアメリカ・
欧州ヨーロッパ(NATO)とロシアが衝
突しています。

アメリカは世界中のいろんな国に軍事基
地を持っていて、中東にもあるし、ドイ
ツにもあります。

日本にも沖縄とか横須賀、横田基地とか
ある。

まぁいろんな国にあって、世界中を監視
しています。

沖縄からアメリカ軍事基地、出ていけ!
という住民の怒りもわかりますが、いい
こともあります。

日本は中東から88%石油を買っているん
ですが、それを買うためにマラッカ海峡
やホルムズ海峡を通ります。

フツーに安全に通れると思ったら、大マ
チガイ。

マラッカ海峡の近くには海賊がいます。

ホルムズ海峡の近くには中国軍が来たり
、イスラム軍が来たり、そんなのがフツ
ーにあるわけです。

それらをガードしてくれてるのが、米軍
の艦隊。

石油ルートを守ってもらっているんです。

で、かつてフィリピンにアメリカの軍事
基地があったんですが、アメリカはフィ
リピンから撤退したんです。

すると、待ってましたとばかり、中国が
フィリピンにやってきた。

今フィリピンはどうやって自分たちの島
を中国から守ろうか、頭を悩ませていま
す。

そういう事実もあるんデス。

まぁ、番犬がいなくなったら野生のサル
が畑を荒らしに来たっていうワケだ。

「おんな太閤記」

佐久間良子の「おんな太閤記」

 

最近、日曜日の朝早く、BSプレミアムで
「おんな太閤記」を放映しています。

「おんな太閤記」って、秀吉の妻から見
た戦国から徳川初期までの、まぁ、史実
に基づいた物語です。

人情味あふれるホームドラマのような、
NHKの大河ドラマ。

橋田壽賀子の作品ですもの、やはりそう
なる。セリフが多い。

女優の佐久間良子さんが演じている秀吉
の妻「ねね」、後の「北政所」です。

平社員の女房から大企業の社長夫人にな
ったその中で、女が節目節目で何を考え
て、夫についていったんだろう?

彼女自身は少しも面白くともなんとも
なかったのかもしれませんが、他にそん
な面白い人生を送った人はいないんじゃ
ないかな。

妻になり、母親の役目を果たし、側室の
女性たちの面倒を見て、最後に政治家に
成長、まぁそんな一人の女性が死ぬまで
の過程を見つめた作品デス。

最後は大坂城が焼け落ちるのを見届け、
豊臣時代を終わらせ、徳川家康に「あと
は頼みましたよ。平和な国をつくって下
さいね」と託す。

まぁ、そんな感じで終わるわけですが。

コレ、どこかで見たことあるなぁと思っ
たら、NHK大河ドラマ「篤姫」。

これも、自らの手で「大奥」を終わらせ
、「あとは頼みますよ」と次の時代の人
達にバトンを渡す。

おんなの視点から見ると、しっかり自分
の子どもを育て上げ、あとはしっかり社
会に貢献するヒトになりなさいよ、と。

そしてそれを見届けてから死んでいくと。

で、自分の役割は終わったと、まぁそん
な感じか。

「篤姫」にしても「おんな太閤記」にし
、何でこんなに面白く描けるんだろう?

やはり脚本が女性だからかなぁ。

コウモリの羽、アレ、実は「水かき」。

コウモリ

 

コロナウイルスといえば、コウモリ。

スタッフと雑談している時に、コウモリ
の話が出ました。

北海道出身のスタッフは、コウモリなん
て見たことないという。

それに対して、本州出身のスタッフは
全員見たことあるという。

コウモリなんて、ワタクシの小さい頃、
寺の境内に行けば薄暗くなった頃フツー
に飛び回っていました。

予測不能の飛び方で。
田舎なもんで。

「変な鳥だなぁ。大体あの飛び方が変。
蛾みたい。気持ちわりぃ!」って当時
思っていました。

でも、コウモリは鳥じゃなくてネズミに
近いホ乳類。

「あの羽は鳥の羽じゃあないの?」って
思われるかもしれませんが、アレ、実は
「水かき」。

ヒトもそうですが、お腹の中で発生中、
指が最初に出来てくる時、指の間にちゃ
んとヒフの膜があります。

これが水かき。

この膜の細胞がヒトの場合、死ぬんです。
指の間の膜のところが死なない部分が指
ですから、指が伸びるカタチになる。

つまり、指の間が積極的に引っ込んで
指が伸びる。

だから膜の細胞が死ぬプロセスが起こら
なければ、水かきが残る。
死ななきゃいいわけですから。

 

コウモリ

 

実際にそれが極端に発達しているのが、
コウモリの羽。

だから羽のように見えるのは、実は
「水かき」。

まぁ、水かきが陸上で役に立っている
いい例です。

コウモリはよ~く見ると、水かきを空飛
ぶために上手に使っていて、親指がとて
も長くなっている。

そして、指の間の膜が残って、その水か
きが羽になっているってワケだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のウイルスは移動方法を風から飛行機に乗り換えた。

 

小さい頃、理科の実験で小川の水を持っ
てきて顕微鏡で見たら、パンドラウイル
スってのがアメーバーの中に侵入しよう
としているのが見えました。

そして、アメーバーは本来の姿を保てず
に丸くなって、そのうち内側からハレツ
した。

何やってんだろう。

今考えてみると、その現象はウイルスが
アメーバーに感染して中にDNAを入れ
ようとしたら、アメーバー、何を思った
のか、膨らんでバクハツした。

多分これはウイルスにとって想定外。
家がバクハツしたら困ります。

ウイルスはコピーしに行ったのだけど、
コピー機が壊れた。

本来ウイルスってのは、生物に対して
病気を起こしたりしません。

ウイルスが他の生物に侵入するのは、
相手をハカイしたり病気を引き起こした
りするためじゃなくて、ただただ自分の
仕事であるコピーをしているだけ。

ところで、アメーバーは田んぼにも土壌
にもいろんな所にいて、水が蒸発すると
大気中にまき散らされて、だから雨の中
にはウイルスも微生物もいっぱいいる。

小学校のプールや海水なんて、ウイルス
の宝庫じゃないかな。

その水が乾燥して、空中に放たれやすく
なって、風に乗って世界中を巡る。

ウイルスがアメーバーを宿主にするのは
、風に乗って世界中を移動するためか。

今回の新型コロナウイルスは、もっとい
い方法を見つけたというより、偶然そう
なった。

それが、ヒトに感染したこと。

アメーバーは風に乗って世界中を旅しま
すが、ヒトは飛行機に乗って世界中に
散らばっていきます。

それも、地球上の隅々にまで。
こりゃあ、楽ちんですわ。

飲み薬と点滴の話

点滴

 

新型コロナウイルス感染症の治療法とし
て抗体カクテル療法がでてきましたが、
これらは点滴でしか投与できません。

で、医療従事者の手が必要となる。

クスリの投与法として、飲み薬や点滴な
どがありますが、飲み薬はカラダの外か
ら入れるもの。

まず口に入って消化管に入って、それか
らホントのカラダの中に入っていきます。

まぁ、ヒトのカラダをチクワに例えたら
、飲み薬はチクワの穴から入っていき、
そのうちチクワの内側の身の中に浸透し
ていく感じ。

それに対して点滴は、直接チクワの身に
注射で入れます。

もし点滴薬を口の中から胃に落としたら
、例えば点滴の中に抗体薬が入っている
としたら、抗体はタンパク質でできてい
るので、飲んだ場合消化液がやってきて
、待ってましたとばかりに分解して無効
にしてしまいます。

ですから、抗体薬は分解されることのな
い点滴注射により直接血管に入れる必要
があるんです。

そんなもんだから、一時期話題になった
タミフルみたいなインフルエンザ用の飲
み薬ができればいいのになぁと思います。

まぁ、抗体薬は飲み薬にできないので、
“飲む治療薬を求む”といったところでし
ょうか。

モンゴル人の幸せ

モンゴルゲル

 

地政学って、国の地理的位置や形が国の
政治・経済・軍事に与えるエイキョウを
分析する学問デス。

日本やイギリス、オーストラリアなんか
は海に囲まれているので、陸続きの大陸
に比べて、地政学的には比較的いいポジ
ション。

アメリカも大陸ですが、カナダとかメキ
シコとかに挟まれているものの、この
両国は世界制覇なんて考えない国なんで
こちらもいいポジション。

その点モンゴルって、地政学的にロシア
と中国に挟まれていて、キツイなぁと思
いました。

そのモンゴル人ですが、彼らは遊牧民な
ので有事がなければ幸せなんですよ。

デカい草原の中でテント立てて家族4人
とかで暮らしています。

で、たまたま旅人が来たりするととても
歓迎してくれます。

エンターテインメントがないから、もう
旅人自体が面白いみたいな。

で、うわっ、コイツらこんなの食うんだ
とか、こんなことしゃべるんだとか、こ
んな匂いなんだとか、こんな見た目なん
だとか、もう旅人自体がエンターテイン
メント。

そんでもって旅人がいなくなると、モン
ゴルの人って話題がないから、一年後も
その旅人の話をしているんです。

で、馬が食う草がなくなったら、ちょっ
と南の方へ移動する。

そうやって一生を終える。

今はネットがあるから随分変わったと
思うけど、ワタクシの中ではそんなイメ
ージ。

赤ちゃんの指差しは、「おしえたい」んデス。

アンパンマンたち

 

まるやまファミリー歯科の前を毎日、
3つか4つの保育園の子供たちが散歩し
ています。

まぁ、年の頃は0才~3才児くらいか。

で、気がついたらなぜか5~6年前から
うちの前が散歩コースに組み込まれてい
ました。

そこで、患者さんのいない時にチョット
中から写真を撮ってみた。

遠目

 

おそらく、アンパンマンやドキンちゃん
、バイキンマンたちが外に向かってニコ
ニコしているからでしょう。

で、何やら騒いでオル。

保育園児や赤ちゃんをよく観察している
と、あるしぐさを頻繁に繰り返している
ことに気づきました。

どの子も人差し指を使って、アンパンマ
ンたちを指さしている。

近目

 

人間に最も近いチンパンジーだって、指
差しします。

でも彼らの場合は、自分の欲しいものを
指すんです。

赤ちゃんは保育園の先生に何かをおしえ
たいと思って、指をさす。

こんなことを、テレビ番組の「ヒューマ
ニエンス」で以前、研究者の偉い先生が
話していた。

そうか。

ちっちゃい子は、教えて、教えてってい
うばかりだと思ってたけど、身近な人に
自分の発見したことや気づいたことを
おしえたいんだな。

研究者の偉い先生、指差しってのは、
赤ちゃんが発するコミュニケーションの
一種で、「それ取って」とか「それ、な
あに」という指差しもあるんだよって
言っていました。

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