「てんかん」は、脳の活性化が上がってワァーッとなっちゃう。

 

滅多にないことですが、患者さんで
意識を失う方がいます。

以前、「先生、私たまに意識を失うこと
があるんです。でも気にしないで下さい。
10秒~数分で戻りますから」と言われた
ことがあります。

ある日ブラッシング指導をしていた時、
急にその方、反応がなくなって、眠った
ようになった。

そして約十秒後、「先生、すいませんで
した、今気を失っていました」と、他人
事のように。

最初の頃は驚きました。

音もなくやってくる。
コレ、「てんかん」です。
昔からあります。

ソクラテスもそうでした。

プラトンの「シンポジオン(饗宴)」の
中に書いてあるのですが、ソクラテスが
階段を上がりかけて途中で急に立ち止ま
ったり、道を歩いている時、突然パッと
止まってしまう。

ソクラテスは時々、小発作を起こしてい
たらしいのデス。

「てんかん」の小発作というのは、その
瞬間に頭の中が空白になる。

それですぐ治まるんですけど、何かある
んですね。
きっと頭の中で何かが起こっている。

幻覚があったり、幻聴があったり、人に
よって違うと思うけど。

イシキがなくなっちゃいますから大変
です。

まぁ最近はギリシア時代とは違って、
いいクスリがありますから、ほとんど
問題ありません。

「てんかん」はどうも脳の活性化が上が
って、ワァーッとなっちゃう。

そうすると脳全体がケイレンするので、
結局統制とれなくなってバッタリいって
脳のブレーカーが落ちる。

しばらくすると勝手にブレーカーが
上がる。

「聖書」の場面がありありと見えるとか
、「聖書」の言葉が聞こえてくるとか昔
の本によく出てくるけど、まぁアレ、信
心深い人に多いんでしょうけど、ああい
う凡人にない才能って、てんかん気質と
結びついているんじゃないかな。

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