創立された年の差で決着がついた。

   
     オックスフォード大学          ケンブリッジ大学

 

古ければいいというもんじゃありませんが、
古いからイイというのもあります。

以前、南アフリカの反アパルトヘイトの闘士、
マンデラ大統領がイギリスに来ることになり
ました。

その際、いくつかの大学がマンデラに名誉
博士号を授与したいと名乗り出た。

ところが、どの大学が最初にこの英雄に名誉
博士号を与えるかを巡り、イギリス中の大学
の中でケンカになりました。

イギリスだけで10近くの大学が手を挙げた。
どこも譲ろうとしなかったのです。

結局、「オックスフォードとケンブリッジ
だけは別格だから、ナンバーワンはどちらか
に」ということになった。

今度はオックスフォードとケンブリッジとい
う両横綱の戦い。

どちらも譲らない。

最後は何で決着がついたかというと、創設
された年の差。

オックスフォードが1249年、ケンブリッジ
が1284年と、35年の差があったのです。

そこで、ケンブリッジも最後は仕方がないなぁ
と折れたのでした。

イギリスの場合はこのように、伝統が一番な
ワケです。

まぁ、オックスフォードがケンブリッジをか
らかう時、35年分伝統の少ないケンブリッ
ジのことを「ニュー・ユニバーシティ」と言
ってるワケがわかりました。

それに、ケンブリッジができた時、おそらく
オックスフォードから教授陣が派遣されたん
だろうし。

ワタクシの母校の歯学部も、新しくできた当
初、教授陣たちは創設のちょっと古い東京I科
S科大学出身でした。

今ではもう学部ができて52年も経つので、
H大の卒業生たちが教授に入れ替わっています。

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