「鳥人、ニッカネン」のこと。


 スキー板と体でV字を形成していた

 

ワタクシが札幌に来て初めて大倉山を目に
した時、これがあの「鳥人、ニッカネン」
の飛んだジャンプ台なのかと感動した覚え
があります。

札幌の大学に来るまでは、向こうのテレビ
でニッカネンのジャンプをフツーに見て
いました。

テレビの中では、彼は他の選手のカラダ
1つ上を飛んでいた。

当時、ジャンプは今のようなV字スタイル
じゃなくて、2本板を揃えるだけのスタイル。

そんな中でニッカネンはスキーからカラダを
ずらして、スキー板とカラダでV字を形成し
ていた。

大倉山でのワールドカップも、無風や追い風
でもそんなの関係なく1人だけK点を超える
ジャンプ。

もう、スゴすぎた。

みんなはグライダーだったけど、彼は飛行機
でした。

10代から頭角を現した。
まぁ、早熟ってこと。

あまりにも早くジャンプの世界で老成して
しまったため、その後、苦悩。
孤独に満ちた人生。

アルコール依存症になると、人は離れてい
きます。

獲得した大量のメダルを競売に出したんだ
けど、それをフィンランド政府が買い取った。

ヒトの人生ってわかりません。

デモ、彼は確実に名前と記憶をワレワレに
残してくれた。

今売り出し中の小林陵侑もスゴいけど、なん
だろう、あのニッカネンの存在感、王者の
風格でしょうか。

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