
『損して、得を取れ!』ってのはな、
損する覚悟で先に与えるということなん
だよ。損に見える事ほど、あとで信用に
なるんだ。カネで返って来なくても、人
の心に残る。それが一番の財産になる。
得を急ぐヤツは結局すぐに崩れる。人は
『自分のために動く人』よりも『誰かの
ために動く人』に惹かれるんだ。

だからカネは減っても、信頼が残りゃあ
、それで勝ちだ。カネを回す人間が信頼
を勝ち得る。カネを持つことが悪いんじ
ゃねえ。問題は回さねぇことだ。
世の中には貯めこむ事ばかり考えるヤツ
がいる。『老後のため』『不安だから』
『税金が高いから』そんな理由を並べて
カネを動かさねえ。

けどな、止まったカネはすぐ腐る。水も
そうだ。流れてこそ澄む。俺はなカネは
血液と同じだと思っている。流れている
限りは、国も人も生きていける。

カネが動けば仕事が生まれ、仕事が生ま
れれば、人はそのカネを近所の店で使う
。店が潤えば、国の税収が増える。それ
が景気ってもんだ。

ギリギリでも『みんなで分けよう!』と
言った社長には最後まで人が付いて来た
。カネを回すヤツには『情の流れ』があ
る。その流れが人を動かし、次の仕事を
呼ぶんだ。

信頼ってのはなあ、貯めるもんじゃねえ
。廻して育てるもんなんだよ。それがで
きる人間こそ、本物の金持ちなんだよ。