
田中角栄・元総理の演説です。おカネと
信用の話です。心して聞いて下さい。
では始めます。GO!
カネってもんはなあ、人間の本性を表す
鏡なんだ。稼ぎが増えりゃあ増える程、
人の器が試される。貧乏なころは誰だっ
て素直なんだよ。でもなあ、一端カネを
手にすると変わる。『損か得』かで物事
を決めるようになる。

地位や名誉を手にした人間ほど『誰が
得するか、誰が損するか』って計算に
頭を使う。そいつらはな、一見、カネ
を持っているように見える。だがな、
心は貧しい。

カネってのはな、道具だ。人を繋げる
こともできりゃあ、離すこともできる
。だがな、一端カネを目的にした瞬間
、人は腐る。損得でしか動けねえ人間
はどんなに稼いでも満たされねえんだ
よ。

成功したやつをよく見ろ、みんな人を
思って動いてる。人が笑えば自分も嬉
しい。そんな単純な情を忘れちゃあい
けねえ。人情がない成功は一発屋だ。
長続きしねえんだよ。

金には2種類ある。『人を動かすカネ』
『人を離すカネ』だ。人を動かすカ
ネを使えば使うほど、信頼が残る。あ
いつに世話になったって気持ちが10年
、20年経っても消えねえ。反対に人を
離すカネってのがある。それは見返り
を求めるカネだ。『貸したんだから戻
せ!』『やってやったんだから、感謝
しろ!』そう言いだした時点で人は逃
げて行く。

人間っていうものはなあ、義理には弱
いが、見下されるのは大嫌いなんだ。
上から物をいうカネは、いくらあって
も人の心を掴めねえ。それがわからな
いヤツほど人をカネで動かそうとする
。カネを使うのは票のためじゃねえ。
生きるヤツが必要なために使うんだ。