腎臓は捨てる臓器から取り戻す臓器へ変貌した

人の腎臓

腎臓の一番の仕事はオシッコをつくる
コト。カラダの中で不要になった老廃物
を水に溶かして捨てるお仕事。でも他に
水も塩も取り戻すという仕事もしている
んですよ。

4億年前、生命が海から陸へ進出すると
いう大イベントが開催されました。その
時、海の環境を陸へ持って来たんです。

ワレワレの祖先がサカナの時代はカラダ
の中に出来た老廃物を周りにある海水、
つまり水と塩をたくさん使って、押し流
していました。

水と塩で老廃物を流す(オガワメモ)

水の中にいる時には塩や水分を一生ケン
メイ確保する必要がありません。周りに
たくさんあるから。だけど、陸上に上が
るとなったら水分や塩を保たないと、
あっと言う間に脱水してしまう。
そこで腎臓が頑張った。塩や水を再吸収
する能力を身に着けたのだ。

陸上では塩と水は貴重品。特に塩は多く
の生物が岩塩を見つけて舐めるほど苦労
して手に入れています。

『敵に塩を送る』って言葉がありますが
アレ、戦国時代に塩の供給が閉ざされた
甲斐の武田信玄の元に、『塩が無くて
困ってるんだろう、塩やるよ。また、
戦おうぜ!』とライバルの上杉謙信が
貴重な塩を送ってくれた話。

イヌがペロペロご主人様の顔や肌を舐め
ますが、アレ、愛情表現だと思っていま
したが、もしかして肌の上にある塩を
舐めているのか。

腎臓は水や塩を逃さないように頑張った

ワレワレの細胞は効率的な栄養素を取り
入れる為に塩を利用しています。栄養素
と塩があわさると細胞ってのは次々と
栄養素を取り込むことが出来ます。
この為、腎臓は有り余る塩を捨てる臓器
から取り戻す臓器に変貌したんです。

海にいる時は腎臓って、ろ過して捨てる
臓器。陸へ上がると、ろ過してまたそれ
を回収するなど、まあ二段階の手間を
かけるようになったというコトだ。

海から陸に上がり腎臓は頑張った

塩の摂り過ぎがカラダに良くないコトは
今や常識ですが、実は腎臓が頑張りすぎ
ているからなんです。

一粒たりとも塩分を逃すまい!とネ。

 

 

 

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