洛中京都人の常識(前)

京都と言えば、東寺の五重塔

昔々の話ですが、京都に住んでいた頃、
非・京都人のワタクシはいろんな勘違い
をしていました。

京都は応仁の乱が大きな時代の節目。
老舗とは応仁の乱くらいからの
長~い歴史がないと
ホントの老舗とは言えません。

テレビで東京の店が
『創業60年の老舗』と自己紹介して
いるのを見て京都人は大笑いする。
『そんなん、老舗ちゃう、老舗と言える
のは5、600年まえからや。』と。

東京圏ではエスカレーターは
左側に立つ。大阪圏では右側。
しかし京都では『前のひとが
右なら右、左なら左に立つ』
前の人と同じ側に立つのが京都流。
何事もいじらない。

割烹の店では次の客が来るまで
帰らない。
自分の他に客がいない場合、
自分が帰ると店がガラガラになって
印象が悪い。

そんな時、つぎの客が来るまでは
カウンターにいるのが京都人。
『ほな、また来るわ。』
と言って帰る。

『おこしやす』と『おいでやす』
には違いがあります。
『おこしやす』は
山を越えてわざわざ来て下さった
大切なお客様、というイミで
『おいでやす』は一見客に使われる。

山を越えて来てくれる客とは
昔は地方の大名。
『大名』と『町人』では扱いが
違って当然と考えるのが京都人。

『3代住んで江戸っ子』なら
『10代住んでやっと京都人』   

(長くなりそうなので本日、これまで)

 

ブログ一覧