「このマウス、前は肝臓だったんだよなぁ。」

オガワメモ(受精卵の分化)

 

iPS細胞はカラダのほとんどの細胞にな
れるため、万能細胞と呼ばれています。

正確には、人工多能性幹細胞。

まぁ、100才の老人の細胞が生まれる前
の赤ちゃんの細胞に戻るようなものです。

例えば、皮ふの細胞を採ってきて、iPS
細胞でノーベル賞をとった山中伸弥さん
が作った4つの遺伝子を導入するだけで
、受精3日後の万能細胞に戻るんです。

いったんiPS細胞にすれば、培養の条件
を変えるだけで、それぞれ狙ったもの、
まぁ目とか心臓の心筋細胞とか、肝臓の
細胞になるということです。

 

オガワメモ

 

誰も、目から1回戻って心臓ができるな
んて、思わないじゃないですか。

でもそういうことができてしまう。

時間というのは、三次元の世界では戻ら
ないということになっているんですが、
時間が巻き戻っちゃった。

タイムマシンができたようなもの。

山中さんが以前言ってたんですが、「15
年位前、大人のマウスの肝臓の細胞をと
ってきて、iPS細胞をつくって、そのiPS
細胞から新しいマウスを作って、目の前
でそのマウスが走り回っているのを見た
時、コレ、前は肝臓だったんだよなぁ」
と。

オガワメモ

 

どうやら、研究者としてスゴイ技術だと
いう気持ちもあったのと同時に、こんな
ことしてホントにいいのだろうかと思っ
たそうです。

そりゃあそうです。

確かに医療や新薬を作るのに役に立つけ
れど、人間のコピーだって作れます。

現にクローン羊ができちゃったし。

極端に言えば、ヒトラーの骨の一部でも
残っていれば、ヒトラーが再び誕生する
ということですからね。

いやいや、ホントに怖い。

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