生放送の音楽番組の途中に臨時ニュース、「火星人が・・・」

ラジオから臨時ニュース

 

1938の年の秋、アメリカのラジオ。
生放送の音楽番組の途中で、突如として
臨時ニュースが飛び込んできた。

「火星人がロボットを使ってアメリカの
都市を壊し始めました。今、植物みたい
な生き物がヒトの生き血を吸っています。
火星人の侵略が各地に進行中です。皆さ
ん、逃げて下さい」

ラジオを聴いている人々は大混乱。
全国のケイサツに問い合わせが殺到。

ショックで病院に運ばれた人、ボルチモ
アで心臓発作を起こした人、逃走しよう
とした市民が交通事故を起こしたなど、
各地で大混乱。

火星人の侵略

 

この生放送は多くの聴取者に恐怖心を
植え付け、実際、火星人が侵略してきた
と信じさせたようです。大成功!!

実はこれ、イギリスのH.G.ウェルズの
「宇宙戦争」のラジオドラマ。

ラジオの裏番組を意識した演出。

放送が行われた当時は、ドイツや日本の
台頭により、ヨーロッパやアジアをはじ
め、第二次世界大戦開戦への緊張感が高
まっていた頃です。

このドラマ、おそらく歴史上最も成功し
た作品だと言われています。

あとで聴取者の皆さん、この日が10月
30日ハロウィンの日であることに気づ
いたトカ。

おそらく、当時だからラジオはまだ若い
メディア。

大先輩の新聞が「こりゃまずい」と警戒
心を表したに違いありません。

ちなみに、この宇宙戦争の結末は、「火
星人の体内に地球上のウイルスや病原体
が知らぬ間に侵入し、あれよあれよとい
う間に火星人を死滅させていった」とい
うものデシタ。

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