「ホウ、さようか、あんた、よう笑うてたもんなぁ!」

落語家(イメージ)

 

聞いた話デス。

ある人が、落語を聞きに行きました。
自分の席は、第一列目の真ん中。

目の真ん前に落語家が座りました。

その人、落語が始まった途端、急に睡魔
が襲ってきて、「カァーッ」と寝入って
しまった。

そして、しゃべりが終わる頃、目が覚め
た。

終わった後、たまたま落語家と廊下で
すれ違いました。

「どやった?わしの落語?」

「ずっと聞いてました。おもしろかった
デス」
と思わずウソをついてしまいました。

ホントは寝ていて何も覚えていなかった
んです。

するとこの落語家、ニヤッと笑ってこう
切り返してきた。

「ホウ、さようか、あんた、よう笑って
たもんなぁ!」

スゲー、この落語家、一枚も二枚も上手
や。

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