2021年 11月 の投稿一覧

死体は武器になる

 

昔、「ダイ・ハード」という、ブルース
・ウィリス主演の映画がありました。

その中に、ビルが占領されていることを
、ビルの中に閉じ込められたウィリス扮
する刑事が外に知らせたいのに、なかな
か気づいてもらえないという場面があり
ました。

警官がビルまで来たのに、「異常なし」
といって帰ろうとする。

仕方なくブルース・ウィリスは、そのビ
ルの上の方の階から、自分が撃ち殺した
ばかりの死体を投げ落とすんです。

死体はパトカーの上にドカンと落ちて
くる。

死体がパトカーの上に落ちてくることで
文脈が切り替わるんです。

死体が出現すると、人間はその死体の
出現を説明するストーリーを1個考えな
いといけなくなる。

「この死体のことは後回しにして・・」
なんて、誰も考えない。
最優先事項になります。

まぁ、世間の文脈というのは、生きた人
の間にあるものです。

そこに死んだ人が出現したら、文脈がガ
ラリと変わって違うものになります。

だから死体というものは武器になる。

それに、自分と同じ種の死体が目の前に
転がってきたら、人は自分の身に危険が
迫っていることを本能で察します。

ワタクシが無人島に行ったとして、そこ
で血のしたたる腕の1本でも上から降っ
てきたら、近くに肉食恐竜か何かがいて
、次は自分が襲われる番かもしれないと
考えますもの。

おばさん達の話は横にずれていく。

カニ歩き

 

子どもの頃、親戚の家に行き、うちの
母親も含めたおばさんたちの横にチョコ
ンと座って、話を聞いていることがよく
ありました。早く終われ、と願いながら。

おばさん達の話って、ズリズリと横に
ずれるでしょ。
長いんです。

男なら縦方向に論理がつながるので短い。

世のおばさん達の思考って、頭で考えた
ことではなくて、どっちかというと身体
的感覚なのか、論理がフラフラ揺れる。

おじさん達は頑固だけど、おばさん達は
あまり頑固じゃない。

おじさん相手の場合、イケンが一度対立
すると調整するのが大変だけど、おばさ
ん相手なら、話の具体的細部についてい
ちいち「そうそう」と頷いてさえいれば
どんな結論に行っても、おばさん達は気
にしないんです。

話が1つずつ連想とか関連語とかで水平
方向につながっているから、あまり気に
しない。

世間話をアレコレした後に結論として出
てくるのは、「結局、お金だということ
よね」とか「やっぱり正直が一番という
ことよ」とか「頭のいい人はやっぱり違
うね」とか、まぁ、こんな感じ。

縦方向にはつながらないから、どんな結
論でもいける。

おばさん達はフレキシブルで、取り替え
自由だから、話が具体的で「ああ、そう
いうこともあるわよね」というところで
一度話がかみ合えば、あとはずりずりど
こまでも果てしなくつながっていく。
だらだらと。

ワタクシ、世のおばさん達の話ってカニ
歩きのようなものだと思う。

次から次へと話題が浮かんできて、なか
なか終わらないのデス。

イヌは昔からヒトのパートナー?

渋谷のハチ公

 

うちのスタッフに犬を飼っている子がい
まして、話によると、「イヌはどうもワ
タシのことをご主人様だと思っているよ
うで(まぁイヌはいつもご飯を作って食
べさせてもらっていますからねぇ)。そ
してダンナさんの位置はワタシより序列
がちょっと下がって、子供に関しては
完全になめきっている」と言っていまし
た。

でもいつから犬は家族になっちゃったん
だろう。

少なくとも4,50年くらい前は外で鎖に
つながれていて、いかにも「イヌ」とい
う感じでした。

でもよく考えてみると、北極点到達の時
も、アメリカ大陸へ上陸した際も、そこ
にはイヌがいました。

人類が地球上に広がっていく中で、そこ
にいつもイヌがいた。

まぁ、ずっと前からのパートナーだった
ワケだ。狩り友達。

ふつう家畜なら、ブタやニワトリや牛の
ように、ヒトは食べそうなものですが、
イヌを食べたという記録はほとんど残っ
ていません。

もしヒトがイヌを獲物として食べていた
とすると、残パン処理するところの貝塚
からイヌの骨が出てくるハズだけど、そ
んなのはナイ。

1万2000年くらい前のイスラエルで、ヒ
トと一緒に寄り添って埋葬されているイ
ヌが発見されました。

やはりずっと前からイヌは人類のパート
ナーだったのだ。

 


先生の帰りを待つ忠犬ハチ公

 

そういえば、渋谷の忠犬ハチ公、どこか
の偉い先生が飼育されていて、毎日駅ま
でお迎えに来ていたらしいのですが、ハ
チ公は渋谷で放し飼い。

先生が気に入ったんでしょうね。

放し飼いだから先生が帰ってくる時間を
見計らって、「おっといけねぇ、そろそ
ろ先生様の帰ってくる時間だな。そろそ
ろ出かけるか」と勝手に家を出て、渋谷
で待っていた。

そのハチ公、エサに釣られて渋谷に通っ
ていたという説もありますが・・・。

コピーされたトゲは消えていく。

コロナウイルスのトゲ

 

ウイルスのトゲの話デス。

そもそも、細胞は細胞の状態を良好に
保つために作ったタンパク質を、一部を
除いて数時間のうちに分解して、新しい
ものと入れ替えています。

そこで新しいタンパク質を作るために
頻繁にコピーが必要になる。

で、使い終わったコピーを残しておくと
細胞の中がコピーだらけになってしまう
ので、片っ端から分解しているのデス。

例えばコロナワクチンに入っているRNA
は、コロナウイルスのタンパク質のトゲ
を合成するためのコピーとして働きます。

そして、合成したタンパク質と免疫シス
テムが認識してコロナウイルスの抗体を
作る。

目的を達したコピーのトゲはやはり不要
になるので、分解処理されます。

おそらくワクチンを接種した後、長くて
も数日のうちにコピートゲは分解処理さ
れます。

というわけで、ワクチンのRNAはすでに
コピーなので、ヒトの遺伝子に接触する
こともなく分解されていきます。

だから、コロナワクチンが遺伝子にエイ
キョウを与えるというのは根拠がないの
です。まぁ、デマ。

 

 

松本隆の詞の原点はたった3年間の経験。

スウィートメモリーズのCM

 

街を歩いていると、どこからともなく
「スウィート・メモリーズ」っていう曲
が聞こえてきました。

すると、頭の中が突然80年代にワープ
し、ペンギンズバーでペンギンたちの歌
っているサントリーCMの映像が鮮明に
よみがえってきた。

名曲は、何十年経っても心に響く。

最初、CMで歌っているのは誰だ?とい
う話が業界で持ち上がって、「松田聖子
だ」っていうのが後でわかった。

作詞は松本隆、作曲は大村雅郎。

ワタクシはこの松本隆を研究していた時
期があって、まぁ研究といっても曲をた
だ聴いているだけなんですけど・・・。

この松本さん、ドラムセットを買っても
らったのが16才で、「はっぴぃえんど」
っていうバンドで詞を書き始めたのが
19才。

だから、たった3年の助走期間中に彼の
脳がものすごい勢いで時代の情報を吸収
し、昇華し、ジャックの豆の木みたいに
急成長した。

この頃の脳って柔らかいですもんね。

その3年間に、「微熱少年」という小説
の中に書いた女の子(エリーといいます
)としばらく付き合ってて、別れたので
すが、あの時の体験がラブ・ソングを作
る時の栄養になった。

その女の子にロシア人の血が混じってい
て、親友からは「あの娘だけはやめてお
け」と忠告された。

「なぜ?」と聞き返すと、ひと言「美少
女過ぎるから」。

まぁ、そのあたりが松本隆の青春らしい。

「別れた後、彼女は化粧品とスポーツカ
ーのモデルになってテレビやポスターで
ボクを悩ませてくれた」

と述べています。

ワタクシ、まだ松本隆の中ではその時の
ことが未解決で、終わっていないんじゃ
ないかなと思う。

でなけりゃ、あんな人の心をワシづかみ
にするような詞がポンポン出てくるはず
ないもの。

 

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