松本隆の詞の原点はたった3年間の経験。

スウィートメモリーズのCM

 

街を歩いていると、どこからともなく
「スウィート・メモリーズ」っていう曲
が聞こえてきました。

すると、頭の中が突然80年代にワープ
し、ペンギンズバーでペンギンたちの歌
っているサントリーCMの映像が鮮明に
よみがえってきた。

名曲は、何十年経っても心に響く。

最初、CMで歌っているのは誰だ?とい
う話が業界で持ち上がって、「松田聖子
だ」っていうのが後でわかった。

作詞は松本隆、作曲は大村雅郎。

ワタクシはこの松本隆を研究していた時
期があって、まぁ研究といっても曲をた
だ聴いているだけなんですけど・・・。

この松本さん、ドラムセットを買っても
らったのが16才で、「はっぴぃえんど」
っていうバンドで詞を書き始めたのが
19才。

だから、たった3年の助走期間中に彼の
脳がものすごい勢いで時代の情報を吸収
し、昇華し、ジャックの豆の木みたいに
急成長した。

この頃の脳って柔らかいですもんね。

その3年間に、「微熱少年」という小説
の中に書いた女の子(エリーといいます
)としばらく付き合ってて、別れたので
すが、あの時の体験がラブ・ソングを作
る時の栄養になった。

その女の子にロシア人の血が混じってい
て、親友からは「あの娘だけはやめてお
け」と忠告された。

「なぜ?」と聞き返すと、ひと言「美少
女過ぎるから」。

まぁ、そのあたりが松本隆の青春らしい。

「別れた後、彼女は化粧品とスポーツカ
ーのモデルになってテレビやポスターで
ボクを悩ませてくれた」

と述べています。

ワタクシ、まだ松本隆の中ではその時の
ことが未解決で、終わっていないんじゃ
ないかなと思う。

でなけりゃ、あんな人の心をワシづかみ
にするような詞がポンポン出てくるはず
ないもの。

 

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