単語ガエルと文章ガエル

井戸で考ガエル

 

イソップ童話に、「井戸を見つけたカエ
ル」というお話があります。

ある夏の暑い日、あまりにも日照りが
続くもんだから、沼が枯れました。

そこで、沼に住んでいたカエルたちは
新しい場所を求めて、旅に出ました。

しばらく進むと、カエルたちは深い井戸
を見つけました。

のぞき込むと、水がいっぱいありそう。

喜んだ一匹のカエルは、「水があったぞ。
さぁ、みんな、飛び込もう!」と叫びま
した。

すると別の賢いカエルが、「ちょっと待
ちな。もしこの水が枯れてしまったら、
どうすんのよ?どうやって外に出るつも
りだ?みんなこの中で死ぬしかねぇんだ
ぞ」と言いました。

まぁ、先のことを考えないで目先の欲で
行動すると、得したつもりでも後で取り
返しのつかない損をするというお話。

賢い人とそうでない人との差は、1つの
ことについてたくさんのことを考えられ
るか、1つのことしか考えられないかの
差。

フツーのカエルは、一度に1つのことし
か考えられない「単語ガエル」。

「水」ということしか頭にはないので、
水が見つかったら「ゴー!」。

でも賢いカエルは、「水は必要だが、枯
れた時には死ぬかもしれないし、引っ越
さないといけないかも」というように頭
で文章を考ガエル、「文章ガエル」。

まぁ、数学でいうなら、“場合分け”でき
るカエル。
それが思考。

今から2500年位前のイソップさんは、
「君たちねぇ、ヒトなんだから、考えな
くっちゃあダメだよ!」と、それを動物
のお話にしたのかなぁと思います。

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