ホ乳類とトリ(卵を産む)の子育て戦略

 

先日、我が家のベランダを見ると、親ド
リが卵からかえったヒナにエサを与えて
いました。

親鳥は子育てに献身的だと思う。

ところで、ホ乳類は胎児を子宮の中に
置きますが、トリは卵とその中の胎児を
巣の中に置きます。

だから、子育ての方法を見れば、ホ乳類
の初期発生はハード化されていて、トリ
では親のソフトに依存しています。

トリは落ち葉で塚をつくり、その中に
卵を埋める。

葉っぱの発酵熱で卵はあたためられます
が、親鳥は絶えずクチバシで温度を測っ
て、暑すぎれば葉を一部取り除き、寒け
れば余分に載せる。
まさに母親。

こうしたソフトはなかなか手間がかかり
ます。

ホ乳類はそれを一切止めてしまった。

まぁ、ホ乳類の胚にとっては巣は生物
素材で作られた子宮だけど、トリの胚に
とって巣は、親の脳を使ったアナログ式
の建物だ。

進化の過程で生物が両方の戦略をどっち
も採用しているということは、多分、ど
ちらかが有利・不利という結論が決定で
きないのだ。

ということはだ、子育てに限らずデジタ
ルもアナログもどちらも必要なもので、
アナログ戦略も簡単にはなくならないと
いうことだ。

ワタクシはそう思う。

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