ムシと植物の戦略でお互い進化した(前半)

トビムシもいろいろ

海の中で生まれたワタクシ達の祖先が地
上に進出したのは4億年前。ところがムシ
はそれよりも遥かに早く上陸していまし
た。彼らが上陸した当時の地上に広がっ
ていたのは乾燥した不毛の大地。植物は
水辺に生えるコケ類に限られていました
。では一体、どのムシが地上に進出した
のか。何と、そのムシの子孫は姿、形を
ほとんど変えていないんです。そして、
ワレワレのすぐ傍にいるんです。その
ムシの名はトビムシ。体長、僅か2mm
です。

トビムシ(オガワメモ)

トビムシは地面をはい回り、枯れた植物
などをエサにしている。もちろん羽はあ
りません。このトビムシが上陸したあと
昆虫がどのように進化したのか。
103種類のイデン子を分析すると昆虫
の進化が不毛の大地を変えたプロセス
がわかって来たんです。
昆虫は植物との相互作用によって、どん
どん進化し、多様性を確立したんです。

ムシと植物の相互作用(オガワメモ)

トビムシの祖先が地上に現れたのは
約4.8億年前。その頃、地上にあった
植物はコケ類。
それから8千万年後、カゲロウやトンボ
といった羽を持つムシたちが登場した。
実はその頃、植物はムシに食べられてい
たコケ類だけではなく、背の高いシダ類
も現れていました。すると、ムシたちは
背が高くなった植物に対抗すべく羽を獲
得したのだ。植物はその後、大きく育つ
ものに進化。地上は緑豊かなものに変わ
っていった。
そして、1億3000万年前にはチョウや
ハチなど、今でも見られる姿のムシたち
が出そろったんです。

       【続く】

派手だと思ったら芝居だと思ったほうがイイ。

ニューヨークの9.11テロ

 

以前、患者さんから、ヨーロッパへ旅行
した時に大切なものを取られたと聞いた
ことがあります。

なぜかイタリアとかインドとか、そうい
う古くからある都市を旅行した日本人に
多い。そして、そう言うスリ達は周りの
国から観光客を狙って来ると言う話も聞
いた。向こうはそういう文化。

観光地のスリ

失くしたものはしょうがないから、モノ
は考えようで、「彼らはそういう芝居を
やり、私はそういう体験をさせてもらっ
たのよ」という体験料だと思えばいい。

多分世界は日本人よりも芝居上手が集ま
っています。

ヨーロッパの街にある大きな建物は教会。
でなければ、劇場。

大きな建物でできている劇場でやる芝居
は、派手にやるものです。

教会や劇場は派手

派手なことほど芝居じゃないかと思う。

プロ野球でピッチャーがバッターに死球
を投げた。

すると、両軍のチームメイトがみんな
マウンドにかけ寄り、もみ合い、おしく
らマンジュウをする。

特に、出番のない控えの選手はここぞと
ばかり頑張ってパフォーマンスをやる。

中には笑っている選手もいた。
芝居か?

プロ野球の殴り合い

国会でも、何かの審議が通りそうになる
と一斉に野党の皆さんが議長席へかけ寄
り、殴る、蹴るのプロレスをする。
芝居か?

国会での大乱闘

アメリカでもあった。

9.11は大騒動になりましたが、あれ
も劇場性がすごく強かった。
芝居か?

ツインタワーに飛行機が突っ込んだ

もう一つあった。
オレオレ詐欺。

ふつう日常では変なコトは起こりません。
みんな起こらないように気を付けていま
すからね。

オレオレ詐欺

派手だと思ったら芝居じゃないかと疑っ
た方がイイ。

 

 

マダニは恐竜から血管拡張ホルモンを奪い取った

マダニ

アフリカにオルニソドロスムバタという
血液を吸って生きているマダニがいます
。このマダニ、実は血管拡張ホルモンを
持っています。でも、考えてみればおか
しな話です。ムシはセキツイ動物とは違
い、血管を持っていないので、血管拡張
ホルモンなんて持っているハズがないん
です。でも、持ってた。

ある研究者がコレはおかしいと思ってこ
のホルモンのイデン子を解析しました。
すると、このマダニのイデン子とソック
リなパターンを持ったある生物が見つか
ったんです。

それはハ虫類。さらにそのイデン子の年
代を測定してみたら、何と、2億年ほど
前に血管拡張ホルモンのイデン子を奪い
取って進化したことを発見したんです。
そのハ虫類の名は恐竜。

2億年程前の恐竜

まあ、恐竜と言えば、2億3千万年前~
6600万年前まで地球に君臨した絶対
王者、多くの動物がその巨大な恐竜に脅
えて生きていた中、このマダニのご先祖
様は恐竜から血を吸って生きていたんで
す。

それだけではありません。イデン子まで
奪い取っていたんデス。でも、どう使っ
ている?
このマダニは血液を動物から吸います。
当然ですけど、血液を吸う時に血管が開
いた方が血液を効率的に吸えるんです。
その為に、このイデン子を使っている。

マダニは恐竜の血管を拡げて血を吸う?

恐竜自身はこの血管拡張ホルモンを血圧
整に使っていました。一方、恐竜から奪
取ったイデン子からこのホルモンを作れ
ようになったマダニは恐竜の血管に外か
注入。血管を拡げて血を吸いやすくした
のでは?
相手のイデン子さえ利用して進化したマ
ガニ、ワレワレが想像デキナイような進
化をムシはやってるんです。

ワレワレ人間も負けちゃあいませんよ。
ウイルスに感染したことでヒトもウイル
スのイデン子を取り込んで胎盤を作りま
した。

ウイルスから奪い取った遺伝子で作った胎盤

今までは卵を産んでたご先祖様たちがカ
ラダの中で赤ちゃんを育てるようになっ
た。遺伝子を盗みっこしながらドンドン
進化していったんです。

さて、新型コロナウイルスに感染した
ワレワレ人間は、この後、どう進化して
いくのかな?

 

 

ジュラ紀にイチョウは、移動できた?

まるやまファミリー歯科前のイチョウの木

寒くなると、イチョウの葉っぱがパラパ
ラ落ちてきます。
このイチョウって、恐竜のいた中生代の
ジュラ紀(2億年くらい前)に全世界に
繁栄したんです。
実はこのイチョウ、雄性配偶子として
自由運動可能な精子をつくるんです。

英国で発見されたジュラ紀のイチョウの化石

生命の進化にオピストコンタっていうの
があって、ギリシャ語でオピストは後ろ
、コンタは鞭毛(べんもう)。

すなわち、鞭毛を後ろに持つ生き物が
オピストコンタ。

地球上にいろんな生き物がいるんですが
、生き物を分類する時にコンタっていう
言葉が使われます。

別の言葉でユニコンタ、バイコンタって
言いますが、バイっていうのは2本。

で、2本細胞に鞭毛が生えているのが
植物。

それと系統が全く異なった道筋で進化し
てきたのが、1本の細胞に毛が生えてい
るユニコンタ。

その中で後方1本鞭毛が生えて動くのが
、オピストコンダ。

ワレワレ動物や真菌(カビ、キノコなど
)が属しています。

 

生命の進化系統図(オガワメモ)

 

そういうイミで言うと、動物もキノコ、
カビも同じ仲間。
鞭毛1本と2本で動物と植物に分かれた。

で、昔、植物も移動できたらしいんです。

例えばシダとか裸子植物、イチョウ、
あれは精子鞭毛2本持って動いていたん
です、昔。

ジュラ紀の恐竜もイチョウをたべていた?

でも、花粉を使うようになってから昆虫
とか風とかで飛ばされるようになると、
動き回る必要がなくなって、細胞の中の
精子も鞭毛も無くしちゃった。

いらなくなるとなくなっちゃう。進化の
課程では。

生物はムダなものは作りませんからネ。

だから、恐竜の繁栄していた中生代の
ジュラ紀には、イチョウは動いて移動し
ていたという仮説が成り立つんデス。

ホントに「野良ペン」がいたんだよ

今日は、カタい話はお休みです。
西原理恵子さんっていえば、売れっ子
漫画家。彼女の子供時代、故郷の高知
の港になんと、ホントに「野良ペン」
がいたとおっしゃっておる。

野良ネコじゃないよ、野良のペンギン。
遠く南極海まではるばる船を出した漁師
さんが、「子どものお土産に」って、
さっむい所からペンギンを連れて帰って
きた。ワシントン条約に反するじゃない
?というけど、当時はペンギンは対象外
だった。ご心配なく。

土佐電のサイバラ電車

豪快っていうか、無邪気っていうか、海
に出た船の上は法律の届かない”治外
法権”みたいなところがあったので、
そういうムチャをやらかす人もいた。
でも、子どもってすぐ飽きちゃう。
飼いきれなくなって、その辺に放置した
ら、あったかい高知の海辺に、なぜか
野良のペンギン、「野良ペン」がうろう
ろしていたわけ。

野良ネコと野良ペンがよく魚の取り合い
をして、子どもだった彼女も一緒に混ぜ
てもらってよく遊んだものよ、とおっし
ゃっておる。

4、50年くらい前の話です。

 

忍者グマ『oso18』が捕まった!

oso18

釧路の標茶町で恐れられていた1頭の
ヒグマが捕まりました。普段は植物食を
中心とする他のヒグマとは違って、ウシ
を襲い、次々と殺傷。その数、2019年
以降この4年間で65頭。うち、殺され
たのは31頭。この謎のヒグマを地元の
ヒトはこう呼ぶ。
『oso18(オソ18)』

ウシを襲う

名前の由来は、最初の被害現場が標茶町
のオソツベツという地名と足跡のサイズ
が18センチもあったことから名ずけられ
ました。
ワタクシ、『oso18』って言うから、
てっきり新しいウイルスかと思いました
。新型コロナウイルスは『covid19』
と言いますもんね。
その足跡から大型の雄グマで身長が
2メートル、体重が280~320kg、
年は10~14才と推定。

oso18のイメージ

人間の仕掛けるワナにかかったコトがな
いと言うから、どうやら高度の学習能力
を持っているらしい。人間で言ったら、
軍師官兵衛のレベルか。熊にしておくに
は勿体ない能力。
そもそもoso18は目撃情報がほとんど
無く、広範囲を常に移動し続け、人間に
見つからないよう、沢や林に沿って移動
し、足跡を残さないようにしている。
まるで忍者グマだ

oso18は広範囲を移動した

ワタクシ、アメリカやロシアの持つ原子
力潜水艦を想像しました。だって、深海
を空から見つからないようにゆっくり、
ユックリ移動していますもの。

原子力潜水艦

そのoso18、7月30日に釧路町で偶然
駆除されているのがわかりました。駆除
したのは町役場の職員で有害鳥獣駆除対
応を担当しているる方だったんです。鹿
などの小型動物駆除専門の方。
銃弾も殺傷能力の小さいモノ。まだ、銃
の免許を取って4年目のペイペイ。
DNA鑑定したら、まさにoso18でした。
当初の予想よりもカラダのサイズが小さ
かった。フツーのサイズの雄グマ。
まさか、自分の駆除したクマがあの
0so18だとは思いませんでした。
ビックリしました。と、その職員さん。
あれだけ話題を独占していたのに最後は
呆気ない終わりでした。

猟友会の皆さん

野生のクマは獲物を殺して、まず内臓を
食べます。そして残して、また後日食べ
に来る。
その前に人間が発見するから、その場か
らいなくなったのか。
それにしてもエサが人間でなくてヨカッ
タ。人生の終わりがクマのエサじゃ、
シャレになりませんもの。

 

 

 

 

 

患者さんにビートルズⅭⅮの広告看板を貰った

ビートルズ・アンソロジー看板

患者のKさんに『先生、コレいるかい?
』と聞かれて持って来て頂いたたモノが
あります。それがビートルズのアンソロ
ジーとか、イエローサブマリンとかの
ⅭⅮ広告看板。

ビートルズのイエローサブマリン

どうやって、手に入れたんですか?と聞
くと、『いつもその店で買うもんだから
、店長さんと仲良くなって、セール期間
が終わったら頂戴ね、って約束したら
くれた。』

ジョンレノン・イマジン

お得意さんだからなせるワザです。ヤフ
オクで出品したらどうですか?と聞くと
『もう、そんな面倒なことはしないよ。
先生にコレあげるワ。今、断捨離中な
んだよ。』って。

Kさんは昔からのビートルズの熱烈な
ファン。趣味で弾きがかりをやっていた
そうです。ワタクシもビートルズのアン
ソロジーのアルバムを全部持っています

このⅭⅮを聴くと何故か1960年代の
ロンドンの街へ連れてってくれるんデス
よ。

私のビートルズ・アンソロジー3

今度、アンソロジー3を聴く時にはこの
広告看板を並べておくことにしよう。
Kさん、ありがとう。

下剋上受験の『中卒はつらいよ』と言う話。(後半)

娘と一緒に『親子塾』で勉強する

      【続きです】

うちの娘は無数にいる父親候補の中から
よりによって、私のようなバカを選んで
娘になってくれたこと、もしかしたら、
娘は不本意だったかもしれない。運悪く
私のところに来たのかもしれない。
こんなイイ子は暖炉と果物がある大きな
お屋敷のお嬢様に生まれさせてあげたか
った。何でよりによって、うちになんか
に来たんだろう?

暖炉と果物のある大きなお屋敷のお嬢様

私のところに来てくれたお礼は何がいい
だろう?このままではいけない。私が流
れを変えなければ。私も大人になり、子
供を持つ親になって初めて、私達の家系
こそ流路変更工事が必要だと思い始めて
いた。

代々、中卒の教育に関心がない親が、子
育てする為に受け継がれてきた伝統、
『元気が一番』、『カンプマサツすりゃ
あ、カゼなんかひかねえ』、その程度の
生活の知恵を付けさせただけで、勉強を
させるという発想すらなく、また、中卒
を育ててしまう。そして、その子もまた
当然のように同じ道を歩む。
間違いなく、負のスパイダルだ。
このままではいけない。

流路変更工事

『私は他の方法で育てたい!』

そして、娘と一緒に受験勉強(親子塾)
をした。残念ながら、第1志望は逃した
ものの、第2志望に見事、合格。
よかった、ヨカッタ。
このお父さん、時間はかかりましたが、
気ずいたんです。壁の向こう側にまった
く知らない世界があることを。
親の進化です。

進学塾には行かず、親子塾で頑張った。

桜井信一さんに一票!

 

 

 

 

下剋上受験の『中卒はつらいよ』と言う話。(前半)

何年か前、『下剋上受験』という本が売
れました。そして、評判良すぎてテレビ
ドラマになりました。この手の受験ドラ
マ、忘れた頃、現れます。最近では
『2月の勝者』。

ところで、この『下剋上受験』は中卒の
両親が中学受験で一人娘を東京の中高一
貫校の〇蔭中学校(仮称)を目指すと言う
お話。

〇蔭中学校(仮称)

で、主人公の父親、桜井信一さんが、中
卒はつらいよ、と言う話をしていました
。今日はそのお話です。では始めます。
ゴー。

私たちのような人間はあまりご存知ない
でしょう。無理もありません。私のまわ
りにも中卒なんて殆んどいませんから。
人は中卒と知った途端、潮が引くように
自分の近くからいなくなるんです。元来
、私たちは高学歴の人たちと交流がない
んです。意見をぶつけ合う機会なんてあ
りません。あるのはいつも指示だけ。
一方通行なんです。

中卒

成人式の日は既に社会人。子供の年を聞
けばいつ結婚したかワカル。職業の選択
の自由すらない社会人。転職が似合う社
会人。エンゲル係数値(食費)の高い家族
。納税額の低い社会人。貧ボキャな会話
で暮らす家族。

考えてみれば自分の両親も中卒。親戚も
似たようなものだ。中卒の苦労話ばかり
聞かされて育った。中卒の苦労話なんて
いらない。将来の夢の話ばかりでイイと
思うのだ。このまま娘を大人にするわけ
にはいかない。

親は選べません

私は中卒がどれ程問題なのかをもう一度
考えてみることにした。まず、父親のこ
とを思い浮かべた。私の父親は罵声を浴
びさせて私を育てた。自分で絵を描いて
おいて『ちぇ!だせー風景画だな、それ
にだせー描き方だぜ。』と罵倒している
様なものなのに、自分の作品(息子)を罵
倒してストレスの発散になるのだろうか

私の父は、母は、人生が辛くなかったの
だろうか?私は今までずっと辛かった。
羨ましいコトだらけだった。生活のため
に働く。その労働なんかにやりがいなん
てありゃしない。人生を楽しむ為に生き
ているのではなくて、動物のように、た
だ生きている。楽しいことや嬉しいコト
なんて殆んどない。
一つあるとすれば、娘に出会ったこと。

       【続く】

 

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