世間というのはクラブ
解剖学者の養老孔子(仮名)さんが、”死ぬ”ことをこんなふうに言ってました。
そもそも、漢字では「犬」とか「猫」とか「猿」とか「馬」とか全部そうですが、一文字あれば生き物か動物か表せる。
「人」だってそう。
でも、「人間」って言うでしょ。
これは中国語で「世間」のこと。
だから人間は”世間の人”というイミ。
で、「世間の人ではない」というのは、まだ生まれていないお母さんのお腹の中にいる赤ちゃん、それは人間ではないというはっきりとしたルールがあります。
母親の一部ではあるけど、まだワレワレの仲間じゃない。
それから、死んだ人も。
で、世間ってのはクラブですから、入ってきて出ていく。
入ってくるのが生まれた時で、出ていくのが死んだ時。
だから死んだが最後、人じゃないし、生まれる前も人じゃない。
こんなはっきりした話はない。
これが日本の社会のルール。
だから死んだ人を物理的にもズバッと排除する。
火葬です。
火葬した方が思いが切れる。
残していたら、本人が残っているという感覚がどうしても残ってしまう。
そうすると世間のルールにひっかかってくる。
お墓の中にはまだ本人がいるなぁと思うと、連続しちゃう。
まぁ、日本人の場合は生きている人と死んだ人の境目を非常に重要視して、死んだが最後、別のものと考える、そういう文化なんです。
伝説のジャンプ
ボロボロになったジャンプ
出たばかりのジャンプNHKの紀行バラエティ番組の「ブラタモリ」が今年の3月と4月の放送に、熊本を取り上げました。
その直後に熊本地震。
心を温めたこんなイイ話があります。
東日本大震災で余震におびえる子供のために、仙台のある本屋さんが震災の3日後に店を開けた。
でも流通は止まり、最新刊は届かない。
そんな時、客が善意で置いていった1冊を『ジャンプ読めます!』という張り紙をして店頭に置いた。
すると子供たちが押し寄せ、回し読んだそうです(写真上)。
ボロボロになったそれは、「伝説のジャンプ」と呼ばれて、出版元の集英社で大切に保管されています。
子供たちの笑顔が周囲の大人の心も和ませてくれました。
さて”いい話”はこのへんにしておいて、明日からはゴールデンウィーク。
小さい子供たちは歯を磨き、それ以外の方はしっかり歯ぐきを磨いて下さい。
風邪をひくとお風呂に入った方がイイ?
昔から、風邪をひいたらお風呂に入るなと言われてますけど、あれは家とお風呂が離れていた時代のこと。
風呂から出て家に帰るまでに冷えて風邪が悪化してしまう。
今はマンションでも一戸建てでも家の中にお風呂があるので、冷えることはまずありません。
まぁ、風邪はカラダを温めると早く治るもので、それは体温を上げることで免疫力が高まるから。
体温が1度上がると免疫力が5~6倍アップします。
早い話が、体温を上げてやると体がアツイアツイと感じて、血管が開いてくれる。
すると血の流れがよくなる。
そんな時、体の中に異物が侵入してきているかどうかパトロールしている血液中の白血球というのがいて、そいつが能力と精度をアップ。
異物の細菌やウィルスを発見すると、すぐ飛びかかって捕まえてくれる。
そうやって健康を保つという仕組み。
ただ、寒気を伴うような高熱の時には入浴は避けましょう。
さて、今週からゴールデンウィーク。
皆さん、普段と変わったことをするとカゼをひきやすくなりますので、くれぐれも御用心、御用心!
4/29(金)~5/5(木)までお休みです
同期会はワタクシの6畳のオンボロアパートが始まりで・・・
あと1ケ月もすれば伝統のH大祭(仮称)先日大学の同期会に行って、ワイワイ、ガヤガヤ皆さんの近況を聞いたりしゃべったり。
卒後20年を越えると、歯科の世界では中堅クラス。
20年も経てば皆さん、人生それぞれ。
研究が好きだった連中は今も臨床せずに研究に没頭してるし、ずっと勤務すると言ってた友人も50過ぎて突然開業したり。
学生時代遊んでばかりのヤツラも、思わぬ教授になったり。
もう話題が尽きません。
こんな席では酔いがまわってくると、皆さん臨床の話になって熱く討論し始めます。
こんな時、みんな臨床頑張ってるんだなぁと思う。
この同期会、実は私が学生時代、ワタクシの6畳一間のオンボロアパートの一室で仲良し5人組が集まって毎年やってたのが、母体。
それが30年くらい続いている。
ワタクシを除いて、みんな道内組(出身)。
これに卒後道内学内に残った連中が加わるようになって、なぜか同期会という名前に格上げされてしまった。
今度は道外組も呼ぼうぜということになりました。
もう、あの安いオンボロアパート時代には戻れないのデス。
ゲノムby アルゴリズム
歯医者の横にあるお店の看板先日、札幌人図鑑をネットで見てたら、まるやまファミリー歯科の上の階でお店をやっている石丘美久ちゃん(仮名)が出てました。
この図鑑って、プロデューサーが月~金に毎日1人、会いたい人に会いに行ってインタビューするという番組。
この前、秋元市長も出てました。
さて、美久ちゃん、東京から半年前札幌に引っ越してきて「ゲノムbyアルゴリズム」というお店をつくって、ブランドを渋谷、大阪、札幌と展開。
才能ある東京のファッションデザイナーさんです。
衣装は万人向きじゃないけど、彼女の服を「レディ・ガガ、安室奈美恵やBoa、倖田久美やエグザイルが着てくれました」と言っていた。
本人に本当はどうして札幌に来たのと聞いてみたら、「札幌は私に似たようなファッションデザイナーがまだいないんです。それと、東京のヒトってちょっと薄っぺらい気がして・・・・。」と言ってました。
まだ20代。
彼女、札幌での事業がうまく回り始めたら、次は世界に飛び出してしまうかもしれません。
コラム(169)・・・スポーツと歯
ロボットは仕事を奪いますか?
3年くらい前に、オックスフォード大学がある論文を発表しました。
「雇用の未来」という論文。
これには、95%の確率で将来消えそうな仕事のことが書いてありました。
例えば、電話販売員、データ入力作業員、手縫いの仕立て屋、保険の審査担当者や銀行の融資担当者等々。
消えてしまうそうです。
でも、ロボットや人工知能で替われない仕事もあります。
美容師、介護職員、保育士、医師、大学教員、裁判官、弁護士、パイロットなど。
これらは消えないそう。
高度な判断を求められる仕事ですから。
歯医者関係はどうかというと、技工士さん、材料屋さんなどの仕事がなくなってしまう。
大変なことです。
このままでは9割の雇用がなくなってしまう。
テクノロジーは必ず進化するものなので、それを道具として使いこなせるかどうか。
チャンスとみるかピンチとみるか、ポジティブに考えたいものデス。
イヌの歯を磨いたらシッポを振った。
まるやまファミリー歯科のスタッフに、家でイヌを飼っている人がいます。
その彼女、ワタクシが患者さんにしているブラッシング指導を聞いて、試しに自分のイヌにブラッシングをしてみたという。
話を聞いてみたら、やっている間イヌは”喜んで”シッポを振って、気持ちよさそうに自分の目を見つめてくれた。そしてなすがままにさせてくれたという。
イヌも歯石を取らないと8年くらいしたら歯周病になります。
そして歯が動いて、痛くてかめなくなる。
イヌには鎖骨がないので自分の手で器用にブラッシングできません。
ご主人様が自分のためにイイことをしてくれているのを本能で感じ取ったのかもしれません。
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