何で血は止まるの?

自然に血が止まらなければ、これで止めるケガをして血が出たとしても、小さな傷ならそのまま放っておけば血は自然に止まります。

血が止まるしくみには2つくらいあります。

1つ目は血の中にある血小板、まぁ血でできたバンソウコウのようなものですが、これが傷口に集まって、傷口をふさいでくれます。

もし穴が大きくて血のバンソウコウだけでは出血が止まらなければ、2つ目の切り札、なんと血小板がまわりの血液たちに魔法をかけて、血液自体を固めてくれます。

こういうのを血液凝固っていうんですが、これは血がまわりのソシキに触れても起こるし、空気にさらされても起こります。

歯を抜いた時に、その穴ボコに血がいっぱいたまります。

そして血は止まります。

これは傷口が大きいので、2つ目の切り札、血小板が近くにいる血液たちに魔法をかけて血を固めてくれるのデス。

ちなみに、その上を切れた歯肉が伸びてきて、血餅(固まった血)を覆い、そして長い時間をかけてその中で血が骨に変わる作業が行われているのデス。

歯ぎしりの咬むパワーは60~80キロ

カチカチ鳴らす、食いしばる、すり合わせる。

歯ぎしりのパターンは大体この3種類。

歯ぎしりは、眠っている時だけ起こって、起きている時はやろうと思ってもうまくできないという、不思議なモノです。

試しに、ギリギリうるさいヤツを夜中にたたき起こして「もう一度やってみろ」と言ってみて下さい。

ほとんどの人が、眠っている時ほどの大きな音は出ません。

なぜなら、眠っている間に無意識のうちにとてつもないバカ力を発揮しているからです。

ものを食べる時でさえ、おせんべいで10キロ、食パンで30キロの力しか必要としないのに、歯ぎしりする時にはなんと、60~80キロのバカ力がかかっているのです。

これではアゴが疲れたり、歯がすり減ったりするのもうなずけます。

下克上受験

今、世の中では、TVドラマ「下克上受験」が話題のようです。

ワタクシも小6のチビスケを持つ身、ドラマの展開が少々気になります。

このドラマ、ノンフィクションだとか。

「人生は途中からじゃ変えられねぇってことだよ!絶対無理なんだよ!」父さんは叫ぶ。

両親は中卒、自分も妻も中卒、娘の偏差値は41。

それでも一念発起して、嫁と共に最難関私立中を目指すというストーリー。

「元気が一番、カンプ摩擦しときゃカゼなんかひかねぇ。その程度のことしか教えられない親じゃダメなんだよ。」「お前(娘)が安い給料のダンナと毎日ケンカして、スーパーでどうやって節約しようかと悩んで買い物する姿が目に浮かぶんだよ。今のお母さんと一緒だよ。」有名塾の入塾テストは、軒並み不合格。

入塾を許可された塾もあったけど、いちばん下のクラスで月謝だけ取られる光景が目に浮かび・・・。

結局、自分が勉強し、自分で娘を教える「親塾」を選んだ。

この親塾にはメリットがあります。

まず、やっていくうちに勉強のできない子の頭の仕組みがわかってきます。

できないのは、頭の良し悪しではなくて、やり方が悪いということがわかるのです。

この父さん、こうも言ってました。

「生まれて生きるだけなら、親はいらねぇ。

付加価値をつけてやりて~んだよ。

俺はどうせ無理だとばかり思って育ってきたけど、娘は受験をやりきった後、”私、やるじゃん!”と自信を持ってくれた。

これこそが親から子への教育だと思った。」意義深い中学受験だったと締めくくっています。

カラダの中で一番敏感なのは舌の先?

歯の治療をしていると、舌ってホントに敏感だなぁとよく思います。

探針という器具で装着物の余ったセメントを取り除く時、時々舌に触ります。

すると、舌がビックリして、ビクッと動きます。

実は舌の先っぽは、カラダの中で一番敏感なんです。

どれくらい敏感かというと、2つの点の間がわずか1ミリ離れているだけで、これは2つの点だと感じることができます。

じゃあカラダの中でどこが鈍感?っていう話になりますが、一番鈍感なのは、背中。

2つの点の間が5センチ以上離れてないと、これが2つの点だと感じ取ってくれないんです。

いい例が、肩こりなんかでガウス盤を貼る時。

「凝っているのはこの辺かなぁ?」と悩んだあげく、背中のその辺に貼りますもんネ。

王者の品格

先日の全豪オープンテニス男子決勝で、故障明けの35才フェデラーと、同じく故障明けの30才ナダルが戦いました。

どちらのプレーも美しかったのですが、それと同じくらいフェデラーのスピーチはよかった。

フェデラーのスピーチ「テニスは残酷だ。必ず勝ち負けがあり、引き分けがない。もし引き分けがあるなら、ナダルと分かち合いたい。」優勝者なら来年もここに戻ってきたいと言うのが常なのですが、フェデラーはこうも言ってました。

「来年も皆さんに会えることを願っているが、もしそうでなかったとしても、今年は素晴らしい大会だった。」まぁ、故障明けなので、次に故障したらどうなるかわかりません。

大会にフェデラーがいると、ロッカーやスタンドの空気が違うようです。

下部ツアーから初めて勝ち上がった若手には率先して声をかけてくれる。

第一人者の品格は、試合を活気づけてイメージを上げてくれます。

そういえば錦織もこんなことを言っていました。

「強いフェデラーが帰ってきて、厄介だと思う反面、嬉しかったりもした。」フェデラーだけは別格なのデス。

これが、王者の品格。

大人と子どもの味覚は違う。

ワタクシ、子供時代、大人の飲んでいるビールを「こんな苦いものを飲んで、どこがおいしいんだ?」と思ってました。

今は、ビールの味も「まぁうまいもんだ」というのがわかります。

大人と子どもの味覚は違うのデス。

子どもの味覚神経ってのは、舌だけじゃなく、上顎、頬の内側、ノドというふうに口の中全体に張り巡らされているので、口当たりのイイ、刺激の少ないものを好みます。

でも大人は感覚が鈍化してきていて、刺激の強い、例えばビールみたいなものをおいしいと感じるのデス。

うちのチビスケ、納豆が大の苦手でして、「よくこんなネバネバしているもん、食えるねぇ~。」と言っておりますが、この味がうまみに変わってくれることを願うばかりです。

関節リウマチの敵、歯周病

関節が変形している関節リウマチ専門のリウマチクリニックの先生が、歯周病と関節リウマチの関係について、こんなことをおっしゃっています。

歯周病の代表菌はPg菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)です。

この菌は、強い悪臭を持って歯肉のコラーゲン組織を分解したり、白血球が持つ殺菌作用を弱める酵素を持っていて、これは歯を支える骨を溶かす毒素です。

近年、このPg菌が関節リウマチの発症にも関与していることがわかりました。

関節リウマチと歯周病には密接な関係があって、関節リウマチがあると歯周病がさらに進行し、逆に歯周病があると関節リウマチにエイキョウするということです。

歯周病を治療すると、関節リウマチが改善することも報告されています。

奥のかぶせた白い歯

長野オリンピックスピードスケートで金メダリストの四水選手(仮名)が、あるコラムで、奥に被せた白い歯についてこう語っていました。

「スピードスケート選手として活動していた当時、奥歯はすべて被せた歯でした。当時診てもらっていた主治医からは、咬みしめていく行為の中でセラミックの歯は割れやすいので、現役生活中はセラミックの歯は避け、銀歯を使用した方がいいとのアドバイスを受け、銀歯になりました。元メジャーリーガーの待井選手(仮名)も同じだったようで、見た目だけの白い歯を選択せずに、破損しづらい歯を選んでいたそうです。

私の主治医からも、選手生活を終えてからセラミックなどの白いものに変えていくように勧められました。」四水選手(仮名)もおっしゃっていますが、セラミックは銀歯に比べたら割れやすいのは確かです。

特に一流のスポーツ選手みたいに、一瞬奥歯に強大な力が加わると、何が起こるかわかりません。

ところが銀歯は薄いものの、まず割れることはありません。

厳しい基準をクリアしてますからねぇ。

日本の銀歯は、見た目こそピカピカ銀色に輝いていますが、実は優等生なんです。

ウマがウマずらなわけ

ウシやウマ、キリンやシカなどの顔の長い動物は、どれも草食性です。

なぜ顔が長いのかと言えば、草を食べるには消化しにくい草を歯でよくすりつぶさなければなりません。

そのために大型の臼歯が必要で、それを骨の上にのせるために長くて丈夫なアゴが発達したからです。

ライオンやネコやトラなどの肉食動物の口の中には、鋭い牙やとがった歯がありますが、臼歯はあっても見落としてしまうほど小さいのです。

肉食動物は獲物に咬みついた後、何回か咬んですぐ飲み込みます。

肉は消化がいいからです。

たいして咬まないので、奥歯は必要ありません。

奥歯を載せる骨がいらないので、彼らはウマずらじゃない、ただの丸顔なのです。

進化の中でそうなりました。

ブログ一覧