「二月の勝者」という、小学6年生の
中学受験のドラマがあります。
都内では2月1日に中学受験が一斉に
始まります。
北海道では1月上旬ですが・・。
あるお話で、前田花恋ちゃんという桜花
ゼミナールのトップの女の子がいました。
お隣の受験塾「ルドワック」は、自分の
ところよりもレベルが数段高い。
で、花恋ちゃん、自分のところでは何か
物足りなくなって、お隣に転塾すること
を決意する。
で、転塾したら、トップコースの一番下
のクラスに入れられて、テストを受けれ
ば最低点に近い点数が返ってくる。
まぁ、カリキュラムが違いますから
ねぇ。習っていない問題が出てくる。
花恋ちゃんすっかり自信を失って、人目
を避けて下を向いて歩くようになった。
そんなある日、桜花ゼミナールの黒木校
長(主役)が、街で暗い顔して歩いてい
た花恋ちゃんに声をかける。
「スポーツが出来る子は褒められる。楽
器を上手に弾く子も褒められる。でも、
勉強ができる子は何で褒めてもらえない
のか。私を褒めて、と思うよね。花恋は
トップが似合う。花恋は女王様だ。花恋
の席、まだ空けて待ってるよ」
花恋ちゃんの目に涙が溢れた。
で、花恋ちゃん、数か月ぶりに桜花ゼミ
ナールに戻ってきた。
みんな花恋ちゃんが戻って来て、「オレ
たちの花恋が帰ってきた!」「花恋のい
ない教室なんてつまんないよ!」と大歓
迎。隣の芝生が青く見えたのでした。
褒めて伸ばす桜花ゼミナールの方が、競
争して伸ばすルドワックよりも花恋ちゃ
んには適している。
この黒木先生、「いちばん元気に泳げる
池」を教えてあげたのでした。
【続く】
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