先日、エリザベス女王の国葬がありま
した。
敗戦から8年後の昭和28年、当時皇太子
だった今の上皇陛下が、昭和天皇の名代
としてエリザベス女王の戴冠式にいらっ
しゃったことがあって、その時は「日本
から皇太子が来た」とボロクソに言われ
たんです。
「何しに来たんだ?日本の皇太子をウェ
ストミンスター寺院に入れるな!」
世論調査で60%以上の英国民が猛反対。
だって、英国は日本軍に戦艦を撃沈され
たんですからね。
時の首相のチャーチルはそれを聞いて、
ベッドから起き上がれなくなったという
んですから。
で、あの第二次世界大戦のせいでアジア
にあった英国の植民地がほぼ全部独立。
英国からみたら、ふざけんじゃねぇって
話で、基軸通貨が当時ポンドだったのが
ドルになっちゃったわけです。
そりゃあ、日本に対していい感情はない
わけだ。
ところがエリザベス女王は「ようこそは
るばる遠いところまで来てきて下さいま
した」と言って、丁寧に丁寧にもてなし
て下さったんです。
それで少しずつ日本・イギリスの皇室の
付き合いが始まったわけです。
そしてその後、昭和天皇も英国へいらっ
しゃるわけですけど、女王が心をくだい
て下さって、エリザベス女王と昭和天皇
が同じ馬車に乗ってビクトリア駅からバ
ッキンガム宮殿までパレードするわけで
すよ。
戦争で戦った大日本帝国の天皇の隣に
エリザベス女王が座られて、もてなすわ
けです。
エリザベス女王は戦勝国の女王ですよ。
「あ~あ、日本ね」と扱ってもよさそう
なものなのにとても腰が低く・・・。
(後半に続く)