世の中には不思議な動物がいます。
以前から、何でこうなっちゃったの?と
ワケわからなかった。
それが、チョウチンアンコウ。
彼らは頭のてっぺんに提灯(ちょうちん
)をぶら下げて、それを使って狩りをす
るんです。光の届かない海のずっと底で。
どうやらあのチョウチンは、背びれの先
頭のトゲが変形したらしい。
で、先っぽが光る。
何で光るかというと、その中に発光バク
テリアがいて、まぁそこはバクテリアの
培養室。
バクテリアもアンコウも共生しています。
お互いにメリットがありますからねぇ。
ワレワレの祖先がかつて魚だった頃、耳
はありませんでした。
でも陸上に上がって生活するようになる
と、音を聞き分ける能力がないと生きて
いけない。
で、昔、魚のエラだったところが変化し
て耳になりました。
彼らチョウチンアンコウは、陸へ上がら
ずに深海を生きる場所に選んだ。
で、あんな変な形に進化した。
チョウチンアンコウに言わせると、オマ
エたちこそ変な形じゃねぇ?と言うかも
しれませんけれど。
まぁそれはイイとして、真っ黒い深海で
ピカッと光るものがあれば、小魚たちは
『いったいアレ、何だろう?』と寄って
くる。
そこにチョウチンアンコウの怖いお口が
あるとも知らずに。
あぁ、恐ろしい。