医療系学部に上がると、難しい物理・数学はほとんど使わない。

物理・数学

 

夜10時頃、自宅居間のカーテンを開ける
と、道路をはさんで向かいにある学習塾
の照明がこうこうとついています。

小・中・高校生は夜遅くまで頑張ってい
るんだなぁと思う。

塾の前に停められた自転車が、ご主人様
のお帰りをじっと待っている。

もうずいぶん前のことだから忘れてしま
いましたが、高校時代は途中から理系・
文系に分かれます。

理系から文系には簡単に変われますが、
文系から理系は基礎学力がないと難しい。

ワタクシが大学に入って感じたことは、
医学部・歯学部は受験科目に物理とか
数学とかが必須でしたが、学部に上がっ
てから難しい物理や数学を使うことはほ
とんどありませんでした。

ほとんどが暗記科目。
まぁ、文系に近い。

ホントの理系は、理学部・工学部かなぁ
と思う。

ではなぜ物理・数学というのが必要なの
か。

私の勝手な解釈なのですが、医療系学部
だと診断能力が問われます。

診断があって初めて治療に進めるから
です。

その診断能力は、論理的なモノの考え方
が必要です。

物理・数学は、この能力を育てるにはう
ってつけの科目。

もし医者が、「〇〇と同じような症状が
あったから、診断はたぶんコレね」とい
う医者なら、ワタクシはかかりたいとは
思いません。

これは論理的ではないから。
ホント、素人レベル。

診断する時はあらゆる可能性を考えて、
そこから消去法でアレも違う、コレも違
うという風にして絞っていく。

例えば歯科で考えてみると、突然アゴが
腫れた、という症例があるとします。

最初何を考えるかというと、「コレは
炎症か外傷か、のう胞か腫瘍かエプーリ
スか、それとも先天性の疾患か?」。

そこから既往歴とか現在の症状を聞いて
、見て、当てはまらないものを更に消去
していく。

そしてレントゲンとかCTを撮って、また
さらに絞っていく。

で、最後に、これは炎症の可能性が高い
となると、そこからさらにその原因を探
っていくということになります。

今の新型コロナウイルスって何かという
と、炎症のカテゴリーに入ります。

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