13年位前、まるやまファミリー歯科の
開業準備をしている時に、スティーブ・
ジョブズ(1955~2011)がガンで亡くな
ったというニュースが飛び込んできまし
た。
彼は死が宣告されてから1年位時間が
あったので、死についてこう考えた。
「死は古き者を消し去り、新しき者への
道をつくる。死は生命最大の発明品であ
る」
とまぁ、進化の問題なんですけど、生物
っていうのは進化がつくったんです。
生物って40億年くらい前に地球上に誕生
しました。
最初は1コの細胞から始まり、それが
進化して、やっとワレワレができた。
途中で死んじゃったら途絶えてしまうわ
けで、ワレワレはこの世に存在していな
いと考えれば、永遠に死なない細胞とい
うものがあったということ。
先日BSテレビで「ヒューマニエンス」と
いう番組を観ていたら、ある偉い先生が
「生殖細胞だけが永遠に生きるから生物
が進化した」と言っておられた。
言い換えたら、生殖細胞が生きていたか
らワレワレがいる。
他の部分はとりあえず何十年かもてば
いいというというコト。
そういえば、ビートルズのジョン・レノ
ンと同じ頃生まれて、まだ元気なリチャ
ード・ドーキンスさん(1941~)ってい
うイギリスの進化生物学者がこんなこと
を言っていました。
「人間をはじめ、生物は生殖細胞の乗り
物に過ぎない」と。
まぁ、生殖細胞を運んでいるワレワレの
カラダは単なる乗り物に過ぎないという
考え。
たしかに乗り物自体はどんどん古く、ボ
ロくなっていくけれど、エンジン(生殖
細胞)がまっさらなままずっと行くと、
永遠に子孫を残せる。
ということは、だ。
「生殖細胞以外のものの終わりが死」
ということでしょうか。