アマゾンに住むといふ「軍隊アリ」。

軍隊アリ

 

いつもお日様が照ってて、水があって
湿った場所は、植物の宝庫。

その中でも、アマゾンは危険な生き物の
宝庫。

水中にはピラニア、デンキウナギにワニ
、陸上には大型ヘビのアナコンダをはじ
め、ジャガーにサソリ、ドクシボグモ、
そして軍隊アリ。

史上最強の昆虫は何かという議論が、
昆虫好きな仲間の中ではよく話題にのぼ
ります。

大型カブトムシ?
あるいは大型カミキリムシ?
いやいや、人をも刺すオオスズメバチ
じゃない?

とまぁ、話が尽きず白熱するわけですが
、まぁそんなのは所詮一個体の格闘能力。

すべてのムシ、いや、全ての生物が恐れ
をなる地上最強の昆虫がいます。

それが「軍隊アリ」。

道を行進している彼らの進路に飛び出し
た昆虫は、不幸にも一瞬のうちにたから
れ、バラバラにされてしまうので、被害
者が「どこの」「どなた」かも判別でき
ない。

恐るべき昆虫。

彼らは自分たちで巣を作って定住するこ
とをしません。

進む先で遭遇する生物達を片っ端から
 狩りをしながらジャングルをさすらい
続ける。

 

軍隊アリに襲われる

 

軍隊アリの名は、圧倒的な数と兵力で
前進・壊滅を繰り返すところから付いた。

特筆すべきものは、異様に発達したアゴ。

大きなアゴは確かに恐ろしげですが、こ
こまで長い必要があるの?
こんなに湾曲しなくでもいいんじゃねぇ
?デカすぎねぇ?

と考えがちですが、実はアレは単なる
補助道具。

口の中のブラッシングに例えれば、アレ
は歯間ブラシ。

本来の道具の歯ブラシは別にあるのデス。

それが、お尻の毒針。

軍来アリはハチ類と同じく、お尻に毒針
を備えているんデス。

この大きなアゴの先端で相手にかみつく
と、簡単には抜けない。

そこでお尻の毒をひたすら撃ち込み続け
る。ミシン針のように。

昔バアさんが言っていたけど、一度咬み
ついたら雷が鳴るまで離さないと言われ
るスッポンだって、20分もすればたいて
い口を離してくれます。

でもこの軍隊アリ、どうやって突き刺さ
ったアゴを取り外すんだろう?

まぁ確かに、個々の攻撃力は毒ヘビや
サソリに比べればたいしたことありませ
んが、軍隊アリの最も恐るべき点は、数
とその俊敏さ。

うっかり彼らのテリトリーを侵してしま
ったら、何千、何万というヤツらが一斉
に襲いかかってきて、生きて帰れないの
だ。

まるで一度入ったら二度と出てこれない

ブラックホール。

あぁ、恐ろしい!

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