うちのような小さい歯科医院では、クス
リの処方は院内処方で、クスリ代は治療
費に含まれます。
お医者さんとこでは、医師が出した処方
箋を持って薬剤師のいる薬局に足を運び
ます。
そして薬局で調剤されたクスリを家に
持ち帰り、言われた通りに服用する。
「クスリを飲めば病気が治る」と思う
から。
でももしホントにクスリが病気を治して
くれるのであれば、一定期間クスリを
飲めば病気が治り、完治した時点でその
クスリは要らなくなるハズ。
クスリと「一生おつきあい」ということ
は、つまりクスリを命ある限り飲み続け
るということ。
ということは、クスリが病気を治すもの
ではないということです。
まぁ、慢性疾患ではクスリは「症状を
抑えるだけのもの」で、もしクスリで
病気が治るものであれば、患者さんの数
はどんどん減り、医療費も少なくなって
いくハズ。
でも実態は、生活習慣病の患者さんの数
は増え、医療費は右肩上がり。
歯科でもよく使う抗生物質は、20世紀
最大の発見と言われています。
そして、たくさんの命を救ってきました。
開発された当時、抗生物質はまさに
「神のクスリ」。
でもよく考えてみれば、ワタクシたちが
自然に生まれ出てきたものであるのに対
し、クスリは不自然に作られた合成品。
極端に言えば、石油から合成されたプラ
スチックと同じような材料からできたも
のもたくさんあります。
そういう、カダラにとって異物である
クスリを慢性的に、命ある限り飲み続け
たら、「神のクスリ」も「悪魔のクスリ
」と化してしまうのデス。