「Song to Soul」という番組を見ながら
夜、ソファーでゴロゴロしていたら、
「Killing Me Softly with his Song」(や
さしく歌って)が聴こえてきた。
「おーお、これはワタクシが生まれて
13年目の秋、テレビのCMでかかってい
た曲だ。」
「ストックホルムの朝はネスカフェで
始まる・・」
カップを口に運ぶ女性が窓越しにながめ
る朝の街の風景。
山岸に泊めてある小さな漁船の網が映る。
たしか、そんなCMだったと思う。
間違っていたら、失礼。
この曲はもともと、女性シンガーソング
ライターのロリ・リバーマンが当時まだ
無名だった頃作って歌ってたんだけど、
泣かず飛ばずでヒットもしませんでした。
偶然、のちのソウルの女王ロバータ・フ
ラックが飛行機の機内BGMとして採用
されていたこの曲を聴いて、ピンときて
アレンジして歌ったら、これが大ヒット。
たぶん、楽曲、歌唱力、声、すべてが
すばらしくバランスがとれていたんだと
思う。
そういえば、酒場のシンガーがこんな風
にグチる映画があった。
「あ~あ、今夜来ていた女連れの客も、
リクエストはまた『Killing Me Softly wi-
th his Song』だよ。最近、この歌ばっか。
これで女をくどこうと思ってんのかねぇ。
オレもたまには違う歌、歌いたいよ。ホ
ントもう、イヤになっちゃう・・・」