動物園のサル
動物の歯を見ていると、現代風の生活を
させればさせるほど、自然の生活から離
れれば離れるほど、ムシ歯がひどくなっ
ています。
牛や馬は人間があまり彼らの生活を変え
ていないので、たいしてムシ歯の発生は
見られないのですが、動物園のサルなん
かは、ひどい。
来園者からアメ玉やお菓子などをもらう
し、自然とははるかに隔たったオリとい
う環境の中で、しかも大勢の観客にいつ
も見られているので、ストレスが・・・。
そんなもんだから、歯の状態はひどいも
のです。
ストレスがひどいもんだから、お尻を観
客の方に向けちゃうし。
歯がなくなると食えなくなるもんだから
、寿命が短くなると前旭山動物園の小菅
園長が言っていた。
動物に入れ歯の型をとって作ってやって
も、そんなもん「いらん!」と拒否する
だろうし、第一、保険がきかない。
そして、エサを食べなくなって、体温が
低くなって、動かなくなって、眠りがだ
んだん長くなって、とうとう永遠に起き
なくなる。
動物の歯をボーッと見ていて、そんなこ
とを考えてしまいました。