ビーズ玉をあげたらインディアンはマンハッタン島をくれた。

ニューヨークのあるマンハッタン島

自由の女神

 

カール・マルク〇によれば、貨幣という
のは「究極の商品」だから、お金でモノ
を買うというのは物々交換です。

昔はドレイとかきれいなサクラ貝とか、
それ自体に使用価値のあるものが貨幣に
なっていました。

ところがある時、賢い人が「あっ、貨幣
って何でもいいんだ!」ということに気
づいて紙幣になり、クレジットになり、
数字になり、あげくの果てには電磁パル
スになりました。

紙幣のことを知らない人たちは紙幣を
見て、「これ、何するものなんだろう。
鼻をかむものかなぁ?」と考えたりし
ます。

知らない人たちにとっては使用価値ゼロ
の商品だからです。

使用価値がゼロだから、誰か別の人の
持っている貨幣以外の何かと交換する。

それしかありません。
貨幣にはそれ以外の使い道がないんです
から。

チョット昔の話ですが、「大航海時代」
というのがありました。
ルネサンスの頃です。

ヨーロッパの人たちは帆船を仕立てて
新大陸を目指しました。

そこにインディアンがいて、ある時オラ
ンダ人がビーズ玉をあげたら、ハッケン
サック族のインディアンは「じゃあ、こ
れあげる」と言って、お返しに

自由の女神から見える
マンハッタン島をくれました。

今のニューヨークのある場所デス。

インディアンはビーズ玉なんて見たこと
ありません。

「きっとこのキラキラ光る玉はすごいも
のに違いない。それに見合う物は・・・
そうだ!たいして役に立たない、あのマ
ンハッタン島でもヤツラにやろうか」
と交換してくれたのです。

オランダ人にしてみれば、もう笑いが
とまりません。

 

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