ならぬことはならぬものです。


  新政府軍と戦い、力尽きた白虎隊

 

むかし、江戸時代、会津藩に日新館という
藩校がありました。

白虎隊も教えを受けていた藩校なのですが、
ここに入る前の子弟に対して「什(じゅう)
の掟」というのがありました。

1つ、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
2つ、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
3つ、虚言を言ってはなりませぬ
        ・
        ・
        ・
そして、一番最後はこんな文句で締めくくる。
「ならぬことはならぬものです」

まぁ要するに、問答無用。
「いけないことはいけない」と言っているの
デス。

実はこれが一番大切。
すべてを議論で説明するなんてできません。
だから「ならぬことはならぬ」。

コレ、やはり以心伝心、あうんの呼吸、義理
人情の日本ならではの得意ワザ。

きっとこのワザ、アメリカでは「?」で通じ
ないだろうなぁと思う。

アメリカは人種の「るつぼ」なので、国を統
一するには、全ての人種に共通の論理に従う
しかありません。

「ならぬことはならぬ」なんて、“ノー理論”。

最近、理屈を覚えてきたうちのチビスケには
もう随分前から通じません。

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