患者さんからよく、「歯が黄色くなった気がするんですが・・・」と聞かれることがあります。
もちろん人間は生き物なので、年を重ねるうちに細胞の中の水分がだんだん少なくなってきて、劣化する。
それでカラダ同様、歯も加齢化し、歯のエナメル質の構造も徐々に劣化してくる。
最初歯が白いのは、歯の表層のエナメル質が白いから。
若い時にはこのエナメルが分厚いのですが、年を重ねていくうちに薄くなっていき、その下にある象牙質という黄ばんだ色の層が透けて見えてきます。
研磨剤入りの歯磨剤を使うと着色はとれます。
そして、歯がきれいな白に戻ったような気がします。
しかし、継続して使えば、どんどん歯の表面を薄くしてしまいます。
結果として、「白い歯」をうたい文句にした歯磨剤を使い続けることで、歯は黄色くなるのです。
研磨剤配合の歯磨剤は、たまに使うことが基本です。