盲目の名ピアニスト 辻井伸行さん世界的に活躍する盲目の名ピアニスト、辻井伸行さんのお母さんの話です。
彼女は子どもが盲目だとわかって、絶望しそうになりました。
小さい頃から生活雑音に敏感で、イヤだと思ったら泣き止まないことから気づいた。
「この子には音楽の才能があるのではないか」と。
そしてそう思いながらよく息子を観察すると、「音楽に合わせてカラダが動く」「同じ曲目なのに、演奏家が違うことに気づく」ことを知った。
ピアノの調律の人などにも、音楽の才能があるのでは?と言われました。
その後、辻井伸行さんのピアノ力は、皆さんご存知のとおり・・・・。
まぁ、一見短所に見えるようなことでも、それを反対にひっくり返すと長所になります。
辻井さんのお母さんの場合、「生活雑音に敏感すぎる」という短所を、きっとこれは長所なのだと気づいたのです。
長所と短所ってのは、背中合わせ。
短所だけを見ていると、大事な長所が見えなくなるという話でした。