「松本隆」の”削り取ったらデキタ”からヒント

右端が作曲家の松本隆ものづくりには、ひとつ一つ付け加えて作る場合と、ひとつ一つ削り取って作る場合があるようです。

以前あるテレビ番組を見ていたら、「赤いスイートピー」や「木綿のハンカチーフ」で有名な作詞家の松本隆が出ていました。

そして、作詞についてこんなことを言っていました。

「どうやって歌をつくるのかというと、楽曲を聴きながら歌い手をイメージするんです。

すると、何かもやもやした青雲みたいなものが現れて、そこから一つずつ要らないものを削り取っていく。

その作業をくりかえしていくとそのうち何となく歌詞ができちゃう。

そこにウソ98%ホント2%を入れるんです」この手法って、ルネサンス期の彫刻家ミケランジェロや鎌倉時代の運慶・快慶のやり方と同じじゃん。

石膏や木の中にいる作品がなんとなく見えるので、要らないものを削り取ったらデキタという手法です。

考えてみたら、ワタクシの”職場”の口の中も同じこと。ワタクシたち歯医者の仕事はまあ一言で言えば、口の中にいるムシ歯菌や歯周病菌を削り取っていい環境をつくってやること。

ワタクシの仕事も「ものづくり」の一つなのかと思いました。

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