7月1日~7月31日まで京都では祇園祭
をやっています。祇園祭は八坂神社
(祇園社)の祭礼で9世紀から続いて
います。応仁の乱のとき一時途切れまし
たが、町人が復活させたんですよ。新型
コロナの時も規模を小さくして地味に行
っていました。やめるわけには参りませ
ん。だって、祇園祭ってのは新型コロナ
ウイルスなどの疫病を追っ払う祭礼なん
ですから。
今日は祇園祭の話じゃなくて、京都の財
政が大ピンチという話です。
日本だけでなく、海外からも観光地とし
て何かと人気の京都ですが、実は将来、
財政破綻するのでは?と言われています
。
その理由の1つは京都市の税収の低さ。
市町村の税金の85%は固定資産税と
住民税で徴収されますが、京都市では
どちらの税収も他の都市を大きく下回っ
ているんですよ。
そもそも昔から京都市は、お寺や学校な
どの宗教法人・学校法人が多くて、固定
資産税が免除されているんです。昔から
寺が強いですからねえ。だから建物によ
る税収が少ないんですよ。
その上、京都市は学生が多く、所得の
ある納税者も極端に少ないんです。つ
まり住民税の徴収も少ない。
もう1つの理由はバブル期に地下鉄を掘
ったんですが、工費が高騰してる時に
工事したもんだから、予想外の借金で
京都市は火だるま。それだけならまだ
いいのですが、地下鉄の見込み客が意
外と少なく、運賃も潤わない。京都は
バスや自転車が便利ですからねえ。
まあ、そいうわけで京都市は国の力を借
りて、財政再建が進められているんです
。もし、観光業という天下の宝刀が無け
れば、ゾッとします。京都市は打ち出の
小槌を上手く使ったワケです。