ビートルズⅮⅤⅮ『GET・BACK』
をメルカリで買いました。そしてそれを
たっぷり8時間かけて観ました。
ビートルズの『ルーフトップ・コンサー
ト』は1969年1月30日に行われたビート
ルズのラストライブです。
自分たちのレコーディング・スタジオの
ビルの屋上で、勝手に許可も取らずにや
ったライブ。ホントは計画して、屋内で
やろうと思ってたんですが、全然計画が
進まずに、『じゃあ、屋上でやっちゃお
うぜ!』となったんです。
当日、屋上で何か、ガチャガチャ音が鳴
ってるもんだから、当然、人がガンガン
集まって来る。ビートルズとしては3年
ぶりのライブ。しかもゲリラライブ。
でも街の皆さんは意外と冷静。『ビート
ルズの連中が、何か始めよったな。』っ
て感じ。
中には、どっかのおばさんが『寝てるの
を起こされた、最悪!』と言ったり、
そいうビートルズが好きじゃない人の意
見を映画にしたり、そのセンスがなかな
かイイ。その時放った、たった一言が永
遠に音楽史の歴史に残るとは夢にも知ら
ずに。
以前ビートルズのアルバム『アビーロー
ド』のジャケットにたまたま載ってた
ロンドンタクシーの横に立ってた、どっ
かのオッサンが亡くなった時、世界中の
新聞に載りました。『ビートルズのアル
バム、【アビーロード】に写っている
○○さんがお亡くなりになりました。』
と。なぜか音楽史の歴史の一コマになっ
ちゃった。たまたまビートルズと関わっ
たばかりに。
脱線しました。話はもとに戻って、
うるさいんで警察が来るんですよ。ライ
ブをやっているビルの1階の玄関の所に
警察がやって来る。30分の間に30件も
苦情が来てますよってね。
何と、そこに隠しカメラが仕掛けてあっ
て、その時の様子がこと細かく撮られて
いるんですよ。カメラの場所によって音
が変わる。これがスゴク臨場感があるん
です。
リアル警察官のはずなのに映画の為の俳
優にしか見えないんですよ。もちろん、
ガチ警察官として来ている。なのに、も
う完全に映画を盛り上げるためのメンバ
ー。何も知らない警察官が。リアル警察
官以上にうまい俳優の警察官はいません
。
ビートルズが絡むとすべてのものが、ド
ラマチックになる。どういうことかと言
うと、映画は2画面に分かれてライブと
警察官を同じ時間軸で進行させる。警察
官が屋上にやってきて、ライブを止める
まで、あとどれくらいライブができるの
か、スリリングな駆け引きをする。
まず玄関入り口でテキトーに話をはぐら
かすんですよ。そして時間を稼ぐ。警察
官は『逮捕するぞ!』って。
ポールとリンゴは後で逮捕されたかった
と言ってます。そうなれば、映画のエン
ディングとしては最高だと。
【続く】