歯医者をやっていると、患者さんのコンディションがいつも気になります。
青白い顔つきとか、逆に真っ赤な顔つきとかが見られると、チョット心配。
その日の体調を聞き出して、処置するかどうか決めます。
特に麻酔する時に大切になってくるのです。
医学用語に”バイタルサイン”というのがあって、日本語に訳せば「生命徴候」。
簡単に言えば、生きている状態を示す指標のこと。
まぁ、血圧、脈拍、体温、呼吸、意識レベルといったところでしょうか。
ずっとずっと昔の話です。
急患で来られた患者さんで、歯が痛いという。
顔を見たら真っ赤で、コレちょっとフツウじゃない。
念のために血圧を測ったら、上が200近くありました。
この状態で麻酔したら、ぶっ飛んでしまいます。
とりあえず痛みの治まるような応急処置をして、すぐ内科の病院に行ってもらいました。
歯医者さんは、血圧なんかのバイタルサインにはとても敏感なんです。
どんな問診表にも「血圧」って書いてありますもんね。