生後4ケ月までの赤ちゃんは、まだ首がすわっていません。
で、急に頭が動かされたりすると、両手を広げて何かにすがろうという姿勢をとります。
これは、ヒトの祖先がまだサルだった頃の名残り。
ヒトの祖先は地上ではなく、森の木の上で樹上生活をしていたと考えられていて、その時赤ちゃんは母親に抱っこされて生活していました。
もし誤って手が離れてしまえば、落っこちて死んでしまいます。
そこで、体勢が不安定になり落ちそうになると頭が急激に動きます。
それに反応して、まわりのもの、この場合は母さんに反射的にしがみついて、危険を回避するという説なのです。
驚愕(きょうがく)反射、もしくは発見した学者の名前をとって、モンロー反射と言います。
生後4ケ月までの赤ちゃんにはもう一つ樹上生活に必要だった反射が見られます。
それは何かというと、手のひらに何か当たるととっさにそれを握るという反射です。
把握反射と言います。
もうお分かりだと思いますが、母親の体や木の枝などをとっさにつかむことで、転落を防ぐためなのデス。