咳払いも時には役に立ちます。

往年の映画「社長シリーズ」で、森繁久弥さん演じる社長がよく咳払いしていました。

たとえば、部下が自分を差し置いて夜遊びに繰り出そうとすると、「ゴホンッ!」。

地位がじゃまして「ワタシも行きたい」とも言えず、「オイ!私の気持ちを察しろ」という合図。

わざとらしく咳払いして存在感を示すのも、男の世渡りには必要です。

動物園の人が語っていたのですが、ボスゴリラが立ち上がったのでそこに別のゴリラが座ろうとすると、そのゴリラ、「コホッ!」と咳払いして「俺の場所に座るな」とルールをおしえてくれるようです。

「ローマの休日」でもそんなのがあった。

新聞記者に扮するグレゴリー・ペックが咳払いして、相棒のカメラマンに「空気を読め!」ってイスを蹴り倒した場面です。

そこにはアン王女を演じるオードリー・ヘップバーンがいました。

咳払いも時には役に立ちます。

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