優等生の歯

口の中の歴史がひと目見てわかる歯があります。

それは、大人なら親知らずを除いた、後ろから2つ目の歯。

これは、小学1年生の頃に生えてくる歯。

第一大臼歯といいます。

大人になるとこの歯が治療してあったり、いつの間にか抜いて無かったりします。

実はこの第一大臼歯、小学1年生の始めの、ブラッシングがたいしてできない時期に生えてくるもんだから、親が注意して見てやらないとすぐムシ歯にしてしまう。

おまけにこの歯、毎日30~60kgの過酷な”かむ力”に耐えておりますので、とても疲れています。

口の中は何でもありの、野戦病院。

歯ぐきの中に歯周病菌を残したまま過酷な環境に耐えていると、何らかの変なチカラがその歯に加わった時、まわりの骨が溶けて・・・・歯が抜けて・・・・ということに。

この第一大臼歯が無傷であれば、きっとあなたは口の中に関しては優等生であるはずです。

ちなみにこの歯、歯の退化に対しては最も抵抗の強い歯なので、他の歯は生えてこなくてもこの歯だけは最後まで生えてくると言われています。

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