昔のボツにした、何年か前の原稿があっ
たので、今日はそれを引っ張り出してき
て書きます。いわば、敗者復活戦。
うちのチビスケ、最近、音楽を仕事にし
ようかと言い始めた。我流で弾き始めた
ピアノがココんとこ、調子がイイからだ
。この前まではユーチューバーになろう
か、と言っていたのに。その前はプロ棋
士も悪くはないなあ、とも言っていた。
彼にとっては全部好きなコト。
好きなコトを仕事にした人たちが向き合
う日々は必ずしもキラキラしていません
。仕事って、いくら自分が好きでも他人
の評価を受けて初めて成立するモノ。
パンを売る時、いくら自分が『こりゃあ
,うまい!』と思っても、他人が『フツ
ーだね』って評価をくだせば誰も買って
くれません。
好きなコトを自分の仕事にしたら、自分
にどんなことが起こるかと言うと、容赦
ない他人の評価にさらされるのデス。
得意なことは言い訳が効かないし、そも
そも『オレ、それ苦手だから本気でやっ
てねぇ』と言って逃げることもデキナイ
。
まあ、自分の自信のある最高のボールを
投げて場外ホームランを打たれたピッチ
ャーみたいなもの。自分の一番自信のも
っているところでやられると、その敗北
感は大きい。全人格を否定されたような
感覚に陥ってしまう。
以前、『今でしょ!』の林修氏が言って
たんだけど、『できる』で『やりたい』
仕事をしているヒトはひと握り。
大半が『一番やりたい』訳ではないけれ
ど『できる』仕事に就いているんだとか
。