【続きです】
この『エンケラドス』っていう土星の
衛星、表面が氷で覆われていて、太陽か
らすごく遠いんで、表面はマイナス
200度。ものすごく冷たいんですが、
中はまあまあ、温かいんです。地熱が発
生していますもので。で、このマイナス
200度の表面と仲の熱い所の間に丁度
イイ液体の海の層が出来てて、まあ、
それを地下海と呼ぶそうなんですが、
カッシーニは勇敢にも噴水の中を直接
通過して、その成分を分析したんです。
みんな驚いたんです。何故って、地球に
あるような、まさかのCO2やNH3、
そしてH2が含まれていたんですから。
コレ、どういうことかと言うと、水素と
二酸化炭素があると、両者の化学反応で
メタンを作る微生物に近い生物がこの衛
星『エンケラドス』に存在する可能性が
あるんです。原始の地球にもいたメタン
菌のような生物。メタン菌は地球の海底
の熱水噴出孔で認められている最も初期
の生命の1つ。
ところで、ココに石ころがあって、この
石ころが、ある惑星に行ったら、突然、
動き出して、別の石ころを食べ出した。
ワレワレもそれを目撃した時、コイツは
きっと生命体だと思うハズ。まあ、つま
り、生命の活動を目撃することが地球外
生命体(宇宙人)を発見する為に必要なん
です。
そう言えば、昔、宇宙飛行士の野口聡一
さんがコンナことを言ってました。
『生命体は絶対にいるけど、ほぼ確実に
出会わない』と。