③田中角栄・『義理と人情でカネは生きる』

カネそのものには命はねえ。使う人間の
心が通ってはじめて、『生きたカネ』に
なるんだ。オレはな、昔雪深い村で育っ
た。冬になると、みんな貧しくてな、カ
ネの代わりに義理で助けあってた。コメ
を分ける。薪を貸す。味噌を少しやる。
それが当たり前だった。

だからこそ、誰かが困った時に、『恩返
し』って言葉が生きていた。都会に出て
来て思った。みんなカネがあるのに心が
冷たい。カネを払っているんだから当然
だろう。そういう空気がドンドン人を離
して行く。

義理も人情もないカネはただの金属だ。
人のぬくもりがねえ。『お前の苦労を知
っている。だから応援する。』その一言
を添えるだけで、カネは何倍もの価値を
持つ。

冷たいカネは人を切る。温かいカネは人
を結ぶ。

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