法医学の先生、募集!(後半)

 

病理医は、病院で亡くなった人の病理切片を顕微鏡で細かく調べる。

      【続きです】

ところで、医者の中でも、病理医は基本
的には病院で病気で亡くなった人を調べ
ます。どう病気が進んで行ったか、なぜ
亡くなったのかを調べる他、顕微鏡のプ
ロなので、臓器の病理標本を作製して、
細かく調べます。

病理医は遺体から採った病理切片を作成する。

これに対して法医の先生は犯罪に絡むこ
とが多いので、薬物検査なども行います
。最近では生きてる人と同様に、CT画
像による検査を全身で実施します。CT
だけですべての死因がわかるわけじゃあ
りませんが、遺体の20~30%程度わ
かります。ケースにより、解剖すること
もあります。

法医は遺体をCT画像で検査する。

法医の先生は遺体を解剖します。

法医学の先生は全国で150人程度。道内
に限れば、たったの6人。大学でも法医
学に進む人は5年~10年に一人。人気が
ないんですよ。だって医者は、生きてい
て病んでいる人を治そうという強い志を
持ってこの世界に入って来ますからねえ
。死んでたら治せない。死んだあとは坊
さんの出番。

亡くなった後は坊さんの出番

大学の法医学教室では法医の先生を募集
しています。生きている患者さんを看た
くない先生にはうってつけ。何しろ、あ
っちが痛い!こっちが痛い!とブツブツ
言いませんからね。死人に口無しです。
それに患者さんを死なせたくないと思う
先生方にもうってつけ。何しろ、もう死
んでいますから。

法医の先生を募集しています。

       おしまい

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