【続きです】
例えば、東日本震災が起きました。被災
地ではどうなったかと言うと、法律の施
行が停止した状態になった。トレーラー
がひっくり返って、国道を塞いでいます
。これ、法律上、勝手に動かしてはダメ
。持ち主に連絡を取って、そして許可を
取ってからじゃないと動かしてはいけな
い。
でもコレ、国道を塞いでんだから、もう
そんな手続きなんかしている場合じゃな
い。そういう時って、もう法律はともか
く、人を助けてくれ!秩序を回復してく
れ!と。
町長とか、村長の生存もわかんない状態
になった。そうすると、自衛隊は自治体
のトップから災害派遣の要請を受けない
と、出動しちゃあいけないことになって
いる。ところが、一番ひどい被災地って
市長とか町長が死んじゃったり、生存不
明だったりする。そんな所から災害派遣
の要請なんかできるわけない。
でも自衛隊はできるんですよ。これ、超
法規的ですよ。だから、東日本大震災が
起きたら、日本の法律は法規の施行はも
う、一旦停止状態なんですよ。それどこ
ろじゃない。原発が爆発するかもしれな
いし。法律、憲法も停止です。何の手続
きも踏まずに停止しちゃった。
だから戦争が起こったり、災害が起きた
ら法律って停止するんですよ。だから停
止する手続きをあらかじめ決めておけ、
というんです。それが緊急事態条項。
つまり、民主主義、人命、社会の秩序を
守るためなんですよ。
おしまい