【続きです】
それで日本軍と国民党軍が戦うように仕
向けて行くんですよ。『漁夫の利』です
。三国志の中国の古典で言われている諺
ですけどね。3つの勢力があったら、あ
との2つを戦わせればいいんですよ。
そして両方とも弱った時『それでは!』
と言って、出てくればいいワケですから
。2つを敵に回したら大変ですからね。
まずその相手方を2つをお互い戦わせれ
ばいいんです。どっちかがへばったら、
両方とも弱くなってんだからあとわその
弱ったところをぶっ叩けばいいんですよ
。まあ頭がいいというか、中国的という
か、中国のこういう戦略術ってズルいん
ですよ。三国志を読んだらワカルでしょ
。ズルいんです。
そして日本軍と国民党軍との全面戦争に
なるわけですよ。ところで中国共産党軍
は12人からのスタートなので元々、武器
も少ないし、銃弾も少ないんですよ。
国民党軍よりも弱いですからねえ。そこ
でどうしたかと言うと、『うちらをおた
くの国民党軍に混ぜて下さい』とお願
いするんですよ。蔣介石は『よ~し、
わかった!』と。
で、国民党軍は中国共産党軍を国民党軍
の下に置くんですよ。まあ、本家があっ
て、離れがあってみたいな感じですかね
え。そこで中国共産党軍は国民革命軍八
路軍という名前になった。まあいわゆる
八路軍ってやつですよ。国民党軍なんだ
けど、旧共産党の一派です。これが八路
軍と言う名前で国民党軍に加わるわけで
す。で、この八路軍が人民解放軍の前身
なんですよ。
八路軍って言う形で国民党軍の中に入る
と、何が起こるかと言うと、武器・弾薬
が貰えるんですよ。だから、中国共産党
軍なんかは『烏合の衆』でまともに戦っ
て日本なんかと何とかなる相手じゃなか
ったわけです。八路軍は国民党軍をお手
伝いしますとか何とか云って仲間に加わ
って、武器・弾薬を貰うわけですよ。
それで八路軍は急速に力を付けちゃった
。それで何をやったかと言うと、『便衣
兵』をやったんです。コレ、明らかに国
際法違反なんですよ。
便衣兵というのは軍人のくせに私服を来
て戦うひとのことなんです。
コレ、国際法で禁止されています。民間
人と軍人というのは識別しなきゃいけな
いんですよ。たとえ戦争でも軍服を着て
いなければ戦闘に参加してはいけません
。軍服を着ている人しか攻撃目標にして
はいけないんです。だから軍服を着た者
同士がやり合う。これが戦争の掟。
ところが中国共産党軍は何でもありです
。元々、ゲリラ軍団なんですよ。国民党
軍に入れてもらったにもかかわらず、全
員で便衣兵をやるんです。武器・弾薬を
貰って、一人一人みんな私服を着て民間
人に扮してテロを起こしてゲリラ戦をす
る。そして日本軍の輸送部隊とかを攻撃
し、鉄道なんかを破壊するんですよ。
それで日本軍はまいった。米軍もベトナ
ム戦争でベトナム軍にゲリラ戦をやられ
て相当苦労しましたけど。
【続く】